2013年1月27日日曜日

代価から考察する「将軍タルボ」 CHATEAU TALBOT 2006

帰阪。大阪に着いたのは、14時半。いつも行く美容室に16時に髪を切りに行き、その足で山梨に送るワインを1ダース購入。年始買った服のお直し取りに行ったりしていると、気づけば、もう19時を回っているのであった。

久しぶりに再開する家人と共にKOHYOへ買出に。ちゃんと買物に出かける1時間前に抜栓して、
尚且つデキャンタージュもして、万全の態勢の赤。

そう、かなり久しぶりのサン・ジュリアン村。格付4級のタルボ将軍のワイン。何だかメドックGRAND CRUの中ではリーズナブルで美味しいワインなんつう、しょうもない触込みで紹介されることの多いワインだが、
このワインは、個人的にも好きなサン・ジュリアンの一つ。

そして、私のような呑み赤貧には決してリーズナブルではない!1本ビンテージによりけりとは言え、1万円近いようなワインをリーズナブルと言ってのけるような酒呑みは私に言わせればアホである。


と、心して呑むべきワインと言うことを、己に言い聞かせ。


先ず、KOHYOの比較的美味い寿司と共に、ハウス焼酎「兼八」をお湯割りで。先日、山梨越冬隊員たちに「私家では伊佐美か兼八しか呑まんのですけど」と酔って話すと白い目で見られたが、ほら
値札が示す通り、定価である。ちょうど1本なくなり、家人の為にストックの1本を開ける。


ワインに1万円出して満足と言ってしまう阿呆はまだ理解できても、こんな粕取り酒に(通常のルートを開拓することもなく)1万円近い金子を出すのは酔狂ではなくて真のアホだとも思っている。

毎度のこと、そんなことは露程も頭をよぎらず、兼八湯割りで体が温まった後
鍋もボチボチできあがり。


ズワイが安かったのです。デフロスト物かとは思うが、中々悪くない甘さが乗って、これまた
ワイン飲まない人からは阿呆呼ばわりされそうな、中々なドイツのお気に入り、アーミン・ディールのリースリング・ゴールドロッホ・グロセスゲヴェクス・2005を。


ある種、赤の将軍より俄然貴重で高貴な白だ。蓮華蜂蜜から始り、この位の熟成年数にボチボチ見られがちなペトロールはほんの僅か。途中から、蓮華が胡桃入りの蜂蜜に変化し、やはり白い華のニュアンス。リースリングには珍しいくらいのオイルも感じ、流石ブルゴーニュを意識づけてる生産者の醸すそれだなと。ここのグロセスゲヴェクス特級はつと、鍋との相性よし。過去の記し見るにつけ、鍋とのセット出現回数が多いのだ。

大変満足のリースリング特級で、あっと言う間に飲み干して、タルボへ。

このタルボ、最近のサン・ジュリアンのシャトーとは一線画し、相変わらず古き良きというかあまり早飲みスタイルではない。確かに、抜栓直後の早いうちはとっつきやすいのだが、やはりその後はうんともすんとも、黙りこくってかたくなである。しかし、年がらもあるのか、私の勝手なイメージの同一アペラシオンの昔のベイシュベルなんかに代表されるマッシブ一直線と言うよりは、ブルゴーニュに感じられるようななフィネスが前面。そんでもって、ブルゴーニュには余りないミント・葉っぱのニュアンスが強い。

なんて、饒舌に書き綴ったところで、余りの疲労で2杯呑んだところで、記憶の淵から転げ落ちたんだが。

なんにせよ、外呑みすりゃぁ40Kをくだらない酒を、一夜の大阪で愉しめたのは明日への活力。
明日も早いぞ。寝るべ。

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