2016年12月6日火曜日

Domaine de la Romanee-Conti La Tache Grand Cru Monopole 1992

相変わらず、毎月海外をはいつくばって酒を探す日々を送っております、さんちゃごです。

今年は公私あわせて8回の渡欧。2回の豪州。1回の北米。同じく南米。おまけでアジア。
ということで毎年のことですが、4大陸12か国制覇。
なんとか生きている、いや生き延びてます。

今晩はそんな訳でしばらく海外続きで行きそびれていた、近所の醸造家が集う月例のワイン会に参加。わたしは醸造家ではありませんが。

今年最後の会ということもあって、沢山ワインが出ましたが、
〆のワイン、すてきでした。協賛していただいたW様に感謝感謝。貴重な経験になりました。


結構難しい年ではあるものの、役得なことについ先週までブルゴーニュのコートドールをうろうろして数百にのぼるブルゴーニュワインを飲んでいたものだから(仕事です)、この酒の偉大さを感じ取ることができました。
おそらく、この1週間前の経験がなかったら、この酒の本質を見誤りそうな、
そんな感じの一見近寄りやすい表面凡庸。しかし奥にある要素は難解複雑。そういうワイン。

果実が細って風味は薄くなっている(保管状態によるものと思われる)のだが、しなやかでエレガントな酸は豊富で、驚くのは強靭に残るタンニンと長い長い余韻。セクシーで淫靡な残り香。
ただラターシュに期待するものに比して、物足りない感、、というか何か取り(要素を)忘れてるような。。。

メンバーの中で一番最年少ということで、お土産に空き瓶とコルクをもらって。
空き瓶抱いて帰ったのが良かったみたい。

意外と澱が少ないので、貧乏性故、ためしに家にある一番でかいリーデルのグラスに1杯分の澱絡みを注いでみると、なんじゃこれ!!

すごい、、、

肉・肉・肉、、鹿の生肉の香、、そのあと砂鉄の存在を感じさせるような圧倒的な鉄の香。
比喩と言うより、THE鉄と言う感じ。グラスに鼻を近づけると、香が強すぎて鼻が痛くなるくらい。
ワインの官能で、鼻が(良い意味で)痛くなるのは初めての経験。。。
これが、本性だったのね。。。
抜栓して1日くらいおいて吞むべきワインだったみたい。
そして、グラスはやはりワインとおなじくらい大切。

うーん、ワインはまだまだ奥が深いなあ。そして、ラターシュ呑みごろをベストのタイミングでまた吞んでみたいもの。次吞むのはいつになるのかしら。。。

本日のワイン
Domaine Philippe Vandelle, N.V. Cremant du Jura Brut
Pardevalles, Albarin Blanco 2015
Domaine Simon Bize, Savigny-les-Beaune 1er Cru Aux Vergelesses blanc 2009
Domaine Joseph ROTIE, GEVREY CHAMBERTIN 1ER CRU LES FONTENYS 2010
Vieux Chateau Certan 3L 1985 <out>
Château Pichon Longueville Baron 2008
DRC La Tache 1992

よう呑んだ。明日も仕事だ。

2016年9月19日月曜日

KIZAN FAMILY RESERVE 2014

昨日に続いて機山。cellar doorで購った赤ワインを。メルロ主体に地葡萄のブラッククィーンやカベルネ、プティベルドなんかの混醸と聞く。

キザンファミリーリザーブ2014
750ml /ワイナリー直売価格1645円(税込)  メルロー50%、ブラッククイーン30%、カベルネソーヴィニヨン15%、プティヴェルド5%


お、これはいいかも。廉価のBourgogne赤によくある、フレッシュなプラムっぽい瑞々しい香りと微かなベリー。香りはそこそこだけど、口に含むと滋味を感じる旨味。和風な造り。日本でもメルロ位の強い品種ならある程度までは育つんだね。これは値段相応の価値ありな感じ。
あてにローストしたポークフィレとよく合うね。焼き過ぎが残念。
冷凍庫に眠っていたミックスベリーとアイスクリームにオタール掛けて。
女子力高めだな。

2016年9月18日日曜日

KIZAN CHARDONNAY 2014

今年仕事でGI YAMANASHIのワインの開発に携わる機会を頂き、嫌が応にも日本産ワインを意識する生活を送っている、この頃。
そんな日本産ワインの造りシーズン真っ只中の今週。

エグラパージュやフーラージュ、ピジャージュに参加してみたりと、専ら海外ワイントレード専門の私には珍しい体験目白押し。
触発されてと言う訳ではないが、山梨の自宅からほど近くに機山洋酒工業がある。
根が真面目なので、一通り近隣のワインは飲んでみたが、その中で記憶に残っていた数少ないワイナリー。
先日スパークリングワインの試飲会で、ここのものを呑んだのも手伝ってるのかな。

ともあれ、cellar doorへ買出しに。
自宅のセラーもすかってきたので、スパークリングを除いて、皆1000円代と言うこともあって切りよく6本まとめ買い。月末までは持つかな。

で、今日はそのChardonnayを呑んでみたが、ふむ、やはり日本産のワインは酸が弱い。亜熱帯やから仕方ないね。
うっすら、パイナップルなどのトロピカルニュアンス。

補酸してスプリッツァで、残暑を涼むことに。もう少しの我慢。ワインが美味しく飲める季節到来だ。

2016年8月28日日曜日

ボーネン

家族と両親の親友夫妻と共に長野白馬のボーネンにて。

もはや年1の更新になり下がりつつあるこの酒の記しも、6年。色々あれど、酒好きは変わらず。世界中のワインを追い掛けて年に地球を何周かするような生活も変わらず。

ただ、昨夜は日本で過ごしたワインと共に楽しむ時間の中でも、トップクラスの至福だったので、思い立ったように備忘録。


山梨の自宅から車を飛ばすこと3時間弱、日本のワイン通の間では知る人ぞ知るオーベルジュ、ボーネンに到着。

高野豊氏の、風と土のソムリエの記述を引用させていただくと、
「ボーネンには〜、いわゆる広告というものを1986年の創業以来一切やっていない。常連客と紹介された客だけしか宿泊できない知る人ぞ知る宿だ。」
有名どころだと田崎真也氏などもいらしている。
今回は私が子供の頃からさんちゃごくん、おじさんの関係の某大手ビールメーカーの前副社長K夫妻のご紹介。
ボーネンのオーナーの奥様の幼馴染がKおばさん。

セラーは2部屋あり、管理状態云々以前にそのストックの内容と在庫量に驚かされる。目が輝くよね。しかも、昨今の日本では法外なお金を積まなければ手に入らないような優良オールドビンテージの、著名ワイナリーのものがどっさり。

丁度品も素晴らしい。写真はベーゼンドルファー。


近年はシェフも雇わず、オーナーご夫婦のペースで1日1組限定、対応できる範囲でやらせて頂いてますとの事だったが、自家製のスモークサーモンステーキに始まり、写真のアニョー、成田のアフィナから取り寄せると言うフロマージュまで、とてもお二人でとは思えないクオリティ。
ワインは…
色々頂いたが、

1. BRUNO PAILLARD 96
2. CLAUD DUGAT GEVEREY CHAMBERTIN 00
3. CH GRUAUD LAROSE 86
4. Schloss Schönborn AUSLESE 89
5. Schloss Gut Diel AUSLESE 15

味わいを書き連ねると、文字オーバーしそうなので、2はまだ若い、5は余興4との比較用、3は30歳にしてまだまだ若い、4は抜栓直後は還元。この要素以外すべてのワインがほぼ完璧!!!
端折りすぎ、仕事式の減点テイスティングコメントっぽ過ぎるか…
伝わろうが伝わるまいが、私の備忘録なのでよしと、割り切ってしまうのが躊躇われるくらい、本当に素晴らしい宝とも呼ぶべきワイン達。


締めにはカウンターに無造作に置かれたDRCのマールとフィーヌから、フィーヌを飲ませて頂きました。うーん、DRCのなせる業か。素晴らしい芳香を堪能し、ふかふかのベッドにまどろんだのでありました。
Kご夫妻、そして両親に感謝致します。