2012年4月21日土曜日

リオハのガルナッチャ

GANTZ 放映につき、本日休報。

ではないが、昼から呑み始めた標題と一緒にアテとして食したパダナが胃にもたれ、晩は殆ど食せず。申し訳程度にカクテルを作って呑むに止まった。

ガンツは映像が、私の目には早すぎるは全体的に暗すぎるはで、追いつかなかなかったので、本日昼の風景を。

家人は仕事で出ていたので、久しぶりに自分で。
いつも通りこれ以外能がなく、パスタを湯がいてペペロンチーノ用の味付けに、家人の作りおき肴を少々盛って完成。

これに併せて、角ハイ呑んだのが悪かった。この後昨日一口呑んで止めた赤を飲みだした次第。やはりワインは一人で呑んでも旨くない。一人の時は蒸留酒に限る。



2012年4月20日金曜日

Ottes Lorcher Kapellenberg Spatburgunder trocken 08-2

夜半、帰宅時には雨が降り出していた。雨降りの夜によく見かける不思議な光景。二人が各々傘を差しながら手をつなぐ恋人達。しかもお互い結構大きな傘だったりする。

そんな不思議な光景を職場近く、そして宅近くみかけたものだから。徒然。

さて、そんなことはどうでもよい瑣末なこと。今宵は昨日に引き続き標題オッテス ロルヒャー カペレンベルク シュペートブルグンダー トロッケン08。


その前に、家人が2本で1500円と得意気に卓に置いていたヴェネトのシャルドネ2010年を。


水の如し。手前のサーモンのマリネの酸と鋭い酸が合。

香りがよく立体的、作品的なワインを日常的に呑むと失ってしまうものが二つある。一つは財布の中身。そしてもう一つは、このような"vino da tavola"(新EU法での呼称は単にvino、そしてこれはIGPに当るのだが敢えてひっくるめて)を呑んで得られる、感動。「水の如し」で終わってしまう。いかん傾向ね。

写真奥の鞘付きそら豆焼いたもの旨し。

手前のズッキーニのチーズ焼き旨し。

食に助けられながら、水の如し白は呑了。

で昨日の残り半分のオッテスを。うーん、やはり素晴らしい。ピノの二日目は廉価帯には難色示すもの多いが、これは開けたての時の甘い芳香がいい具合に薄れ、美酸が現れる。昨日より旨い。一口呑んでは思わず漏れる溜め息。ほぅ…と。こう言うワインならずっと呑んでいたいものだ。

が、美味しいのですぐ無くなってしまった。

1本半、結構な酩酊だが、家人が開けろと言うので(言い訳?)2本1500円の片割れスペイン・リオハのガルナッチャも抜栓。…濃い。濃すぎる。ローリングストーンズのあの曲名だな、ペイント・イット・ブラック。黒く塗れ。香りは濃いのだが口に含むと、ガルナッチャの甘さが不足しており、酸がきつく感じる。オッテスとの甘美な戯れがpaint it blackされぬよう、一口含んで本日は呑了也。


2012年4月19日木曜日

Ottes Lorcher Kapellenberg Spatburgunder trocken 08

だって美味いんだから仕方無い。
間髪入れずのオッテス ロルヒ カペレンベルク シュペートブルグンダー トロッケン 08
その前に此れもdestock買いのアルザスのドップ エ イリオンのピノ グリhalf。
これは若干老ねている。しかし糖の高さの頑丈さで何とか踏ん張っているのは、感じられる。06half故の早熟熟成香。美味しい。
肴の蛍烏賊のジョノベーゼソース和えの余韻の長さと合う。先日のゲヴュルツしかり、ここら一体の白は甘くても食事、つと和食との相性が良いのは不思議である。
まあhalf故、すぐ無くなりピノと魚もあれなんで、間にラガブーリンを挟む。
その後、すっかり惚れ込んでしまった標題オッテスのそれを。
うーん、素晴らし。香りがマーマレード、フランボワーズリキュール。キッチンでジャムを煮ている香りが漂ってくる初夏の懐かしいイメージ。
嗚呼すっかりこのワインの虜である。
残り10本…きっとあっちゅうまに無くなること必至。





2012年4月18日水曜日

Chateau Pontet Canet 06

夕方まで宅で仕事。息抜きがてら西天満のワイン屋さんへ。
6時入りで未だ明るい。日が長くなったものだ。

先ずは白から。甲州。すっきりさっぱり。

昼に少々食べただけなので、あてに春っぽい皿も頂く。

次に店からの振る舞いで、標題ポンカネの06を。いつ開けたか伺うと、昨晩との事。バキュヴァンしてるし…こんな酸が回るもんかねぇ。

11年のポンカネの評価は高い。我らがJr. 先生も特筆すべき生産者として最大限の賛辞を贈っている。

まあこんなものかも知れんと、納得しつつ次。

La passion。ルーションのグルナッシュの名品だ。安いけれど良くできたワイン。昔よく通っていた東心斎橋のワイン屋さんの定番ワインでよく呑んだものだ。

酸っぱいポンカネの後に呑むとより一層甘く感じる。

空きっ腹にワインが祟ったか、これに〆のビール呑んで退散するも結構な酩酊。ふわふわと帰路に着いたのであった。





2012年4月16日月曜日

IMMICH-BATTERIEBERG BATTERIEBERG 10

ドイツ・リースリング・オタクの友人より、これは一呑の価値ありぜよとの推奨あり。今宵は昨日蛮勇で開けることの無かったその標題バッテリーベルグのバッテリーベルグの2010を。

エチケットがドイツらしからぬ可愛ゆさをかもし出している。アート出身の家人はこのエチケット(大友先生のAIKRAっぽいな)に触発されたか、何時も以上にワイン用あての創作に熱が入っておった。


手前がこの「天使と大砲」を慮っての、鯛とアサリのサフラン煮。懐かしい味わいでトマトの出汁も効いて美味しい。タイトルの白の為のメイン皿が早く出来過ぎたと早々に出てきたので、バッテリーベルグをグラスに注ぐ。


うーん、ボトルの形状に倣ってオーラの無い液色だ。香りもグレープフルーツ様のフレッシュさと老成の排反が共存。微発泡。不味くはないが、酸が先細ってミネラル突出。バランス…。同じ価格帯で買える、GGやEGとどうしても比較してしまう。

嚥下してもどこまでも広がるグレープフルーツワールド。

こりゃ、ちょっと置いとくべ。と、ヴェネトのスプマンテを開ける。


これも、ビール代わりだわい。980円の価値を見出せないまま呑了。



その後、珍しく生きた沢蟹など売っておったものやから買って唐揚にす。この食感が泡のプチプチとマリアージュ。

抜栓から2~3時間経って、一通り食事が終わりそうな頃にまたバッテリーベルグに戻って参った。
何ぞ合うものと呑みたいしということで、ドルチェは久々私が作る。スペインのバレンシア地方では定番のオレンジのシロップがけ。


家人の実家の庭で取れたと言う、ざぼん?のピールを砂糖水で煮込み、カットしたその果肉に乗せ上からトリプル・セックを振りかけたもの。標題白のグレープフルーツの綿の苦味から連想したドルチェである。自画自賛、旨いねこれ。微炭酸が抜け、本質の出てきたこのグレープフルーツワインによくあう。

なんのアテさえ間違わなければ、旨いワインではないか。酸がやたら少なくミネラルが先行する白でも併せるアテでこんな風に楽しめると再確認した今宵であった。マリアージュとは補完しあってこそよと。完璧なワインなんぞしょうもない。

ただ、少し冷静に考えると、やはりパーカーJrの95点未満はもはやありがたみの無い数字のなのやも知れぬ。wine advocateを購読している意味を再考しなければと感じた今宵でもあった。
同VTが92点。4000円近い価額のワイン。これなら2000円台でもっと旨いドイツリースリングを数十は挙げられるだろうに。

ただ、私より鼻も舌も効く家人は痛くお気に召したようで。別BTL検証の必要があるやも知れぬ。



結局、乱読ならぬ乱呑でこの後、以前から愛飲しているチリのAROMO Private Reserve Merlot 10も。一杯ずつ呑み、「今呑むには美味しくない」の一言でこれは止めて、最後のアペリティフ。カルヴァドス・コリンズをシェイクして本日呑みあがり也。


ワイン3本呑了とまではいかぬものの、飲みすぎやでこれ。

Ottes Lorcher Kapellenberg Spatburgunder trocken 08

部下の中国人の日本語教育をどうしたら円滑に進めいくかを、日がな一日考えて気づけば夜餐の時間だ。


このセンスの無い写真だが、頗る旨かった。真烏賊素麺のジェノベーゼソース和え。素晴らしい。ろくな白ワインが無く、また明日検証予定のモーゼルのリースリングを開ける蛮勇も無く、結局料理酒兼用のチリの白ワインと一緒に。ワインとの相性は兎も角として、肴は素晴らしい。ドイツ特級のリースリングか、NZ辺りの派手なシャルドネが欲しくなるそんなアテで御座い。

続いてホタテと大葉のヨーグルトソース和え。残念ながら、これしきの酒量に因る酔いでたがが外れることなく先ほどのチリSBを引きずる。肴に失礼な様相。


家人がキッチンで仕込している間、こんこん呑むのも忍びなく「アインシュタインの150の言葉」なる怪しげな傑作格言集もどきの書を読みながら。速読できる私なので、120頁程度の格言集、一皿待つ20分ほどの間に読了。なかなか面白く読む。



でその後抜栓だけしておいた、最近生産者贔屓のOttesのシュペートブルグンダーを。destockのワインで、えらく安く購入できた。元の販売価格なら一本3000円近いワインだ。して、お味は。
…旨い!!!ステンレス・マセレーション故、化粧云々無しの直球勝負。なんて甘美な。
ダースのBITを入れていたが、買い決定で。
このピノと併せて、絶妙の焼き加減の手羽先。敢えてのオーブンでなくフライパン使用なのだとか。確かに香ばしさが郷愁を誘う美味しさである。独ピノの儚く繊細な鉛筆の削り節のニュアンスと相まって、あぁ、すっかり満足のピノナイトで夜が更けて行く。

2012年4月15日日曜日

Chateau Capbern Gasqueton 08

カロン・セギュールのヴーヴ・ガスクトンのサンテステフ。その巨人ヴーヴも昨年逝去されている。

3rdレーベルと勘違いしてる人は割合多いが、マルキドカロンの次俸ではない。

08サンテステフやしまだまだだろうと、帰宅前に家人にデキャンタしておいてもらう。今宵は、CS 60%に併せて牛メイン。

その前に、テーブルワインをカラフェで2杯ほど。豆のサラダが美味しい。

で、その後カプベルン・ガスクトン08を牛肉のサラダと。やはり何やかんや言うても、CS と牛肉はマリアージュせざるを得ない関係性にあることが、よく解る。

脂身を殆ど食さない私向けに、霜降の牛肉は止めたらしいが、こう言うボルドーなら霜降肉でも多少なら食べられるやもしれぬ。

ワインのコメントが出てきにくいのは、最近香りのwineが多かったからか。黒系果実の色々と芳醇な味わいと、最近のボルドーらしく今呑んで美味しい早飲みでもいけるスタイル。抽出も適度で好ましい感じ。

先の南アのamododaに通ずる物を大いに感じて呑み上がり。此れはあと2,3日後に呑んでも旨そうである。

1000円台で購入できること考えると、大いに価値あり。