2週間ぶりの休暇。家人とともに昼からワイン。
本当は中之島にピクニックに行こうと考えていたのだが、雲が空をよぎると
かなり肌寒く家でゆっくり食事をしましょうということになったのであった。
この前ベビでいただいた、レンコンのオヴン焼きが殊の外気に入ったみたいで、見よう見まねの
模擬肴を真ん中に、キッシュ・ロレーヌやら、鶏の軟骨やら。模擬肴は何の大変美味であった。
要の酒は
G様にスペインから直送していただいた、VOS20YOのシェリーでなおかつ大好物のPalo Cortado(!)
PALO CORTADOはオロロソ(赤ワインで言うカベルネ・ソーヴィニヨン)とアモンティリャド(ピノ・ノワール)の両特性を持つといわれる、稀有なシェリーだ。
パロコルタドは、フロールが熟成工程で消えてしまうことでできる。
未だにフロールが消える仕組みはよくわかっていないので、意図的に生産することが
できないというのも神秘的で魅力を振りまくこのパロコルタド。なおかつ、G様のお計らいで
VERRY OLD SHERRY 20年。
家人共々SHERRYには目がなく、リミットがなければ1本すぐなくなるのは
目に見えているので、グラス1杯だけにしましょうと。
濃密な液色、心地よき老ね香、口に含んだ時に膨らむ食物の如き立体感。
これもまた良い日本酒の老ねの燗酒に通ずるもので
酒精強化ワインという単なる飲み物の範疇に収まるものではなく、
独立独歩可能なスープでありますな。
魚介類のエスカベチェが無性にほしくなる、そんな食す肴をも指定するワイン。
1杯で我慢できるはずもなく、結局2杯いただき渋々セラーに戻したのであった。
G様、久しぶりに関西にお戻りのご様子で、
レポートが大変遅くなりましたが、この場をお借りして素晴らしきお酒をありがとうございます。
この食前・食中シェリーの他には、ルーニーのマコン・ラ・カルト2009を3/4本、コアントローリッキーを2杯、カンパリソーダを1杯と、昼からなかなかの呑みっぷり。
で当然、酒の後はSIESTA。