2012年6月30日土曜日

Tatsuriki Junmai Dragon Episode 3

20歳のときに帰属を米国か日本にするかの選択をした私であるが、日本人だなと思う瞬間が日本酒を呑む時。そして、この記しでもっともアクセス数が上がるのが、たまの日本酒記。最も記しの多いワインの、中でも特に1級、特級のワインを呑む時のゆうに5倍は下らない。我々日本人のルーツには脈々と日本酒の記憶が流れているのかも。

まあ、そんな憶測とは全く関係なく、最近ワイン食傷気味につき、酒庫の日本酒を呑むことに。

もともと、嫌いではない龍力の純米酒。「夏野菜の和風ジュレ」と。



ただ、夏に呑むにはちと暑苦しい酒筋の蔵(失礼、イメージである)。
内訳はこんな感じ。


「龍力 純米ドラゴン3」、原料米、特A山田錦20%に減農薬五百万石80%。
もともと、夏生を買いに言った筈の毎度の宅横酒屋さんで、夏生ほったらかしてジャケ買いしたこの龍力。
先ず、first impressionは顕著な青林檎。その後、ややくぐもったミルキーな香り、また瓜科の実の香り。色調は薄く、淡々とした印象を感じるものの、背反で少し厚めのボディーを感じ、今日みたいな夏日に呑むには、少々重い。
ただ、酒質は悪くなくオン・ザ・ロックスでもシャバシャバにはならず。椰子の実ジュースを飲んでいるような印象。
含有8割の五百万石ならではの、やや野暮ったさは隠せず。
スタンダードで鼻につかない、呑み飽きしない雰囲気は、流石醸し人の狙い通りと言ったところか。


真面目な検証しても、私の備忘の一助にはならないので、美味しかった和風ジュレでクローズして今日は呑了。

2012年6月29日金曜日

Mustigillo mestis Blanco 2011

以前綴った通り拙宅マンションはイベント好きで、今宵スタッフの方達が大きめの笹をエントランスの庭に設置されていた。そろそろ七夕な訳だ。 さて今宵も遅駆けスタート。最近飲み過ぎなので、今日は反省も込めて角ハイだけにしましょうと決めたはずが…
茄子のマリネ生ハム巻き。
細切り牛肉の玉蜀黍ペースト和え。
牛すじの味噌煮込み株釜。 こんなもん出てきて、ワイン呑まないなんて男が廃るわ。と、メスティスの新着を封切り。
最近良いワイン飲み過ぎてる事もあって、辛口評。 味わいは薄っぺらく、立体感に乏しい。酸勝ちで、見つけられるニュアンスは辛うじて檸檬。蜜の要素も乏しく、せいぜい林檎の芯の蜜レベル。珍しく花の要素も乏しい。 ここのところ飲み続けてる、同価格帯のルーニーのモノポールのクオリティーが高すぎるので仕方ないのだが、此れはアメリカ市場向け玉が、数分で全量完売したとの伝説は信じがたし。

2012年6月28日木曜日

Leroy Meursault 1er cru les charm 06 @ベビ

今夜も何とかねじ込みの月例ワイン会@ベビ。いつから月例になった。
昼は毎度のBaboooの500円pizzaテイクアウトと、この季節だからこそのアジアビールたちに舌鼓をうった。薄い味が蒸し暑さを助長しないのが丸。アジア放浪していたころは毎日呑んだね。懐かしい。


さて、夜はベビトーレにて、標題メゾンもののルロワ・ムルソー・1級・レ・シャルム2006をのむ。
とり忘れ防止の事前撮影こなし。


先ず、カールスバーグ呑みながらピンチョスいただき。


泡を一本頂いて。CAVA、確か前は赤ラベルだったかな…今回はBRUT NATUREで黄ラベル。



甘エビのオーブン焼きと。
で、標題ムルソー抜栓していただく。過冷却だが、ムルソーらしい粘度の高い香りが良い感じ。


手でグラスあっためながら呑めば、初夏の高原白い花畑牧場。


一緒に頂いた、クワトロフロマッジョ?なソースのアスパラ・ソテーが非常によくムルソーに合う。流石マスター。一口呑んだだけで、こういうものを出していただけるのはセンスと才能としか言いようがございません。

後半はまた常温に近づいて呑みたいということで、店からボルドーの赤をお任せで。


テリーヌも白用。後半のムルソーは更に香りの粘度が上がり、濃厚な香りが空間を埋めていく。


この後、後輩が一緒に呑みませんかと電話してくるので、ベビにおいでと、合流。若者たちに合わせて呑みだして、ペースがくるう。ただでも3本呑了しているわけで、ここから赤を追加で呑めば昇天合掌である。



若い子らの空腹満たすために、色々オーダーしていたみたい。最後に会計したことと、後輩を見送ったことは辛うじて覚えているが、どうやって帰ったんだか…

2012年6月27日水曜日

Cave de Lugny Macon Lugny La Carte 2009-2

DANZKAのボンボン。久しぶり。お土産。頂き物だ。ご馳走様。何故片言。
やった、おかげ様でラベルに新ジャンル「ウォッカ」がUP。


さて、今宵は終電帰宅のため超遅駆けスタート。角ハイから。


昨晩に引き続きニューカマーな面々。ソースや味付けが、今までのレシピのものと異なるので新鮮。興味深い。共通項はワイン・酒のための皿たちであること。多謝合掌。


オリーブの実やらズッキーニやら色んな要素がオリーブオイルとタプナードで上手く繋いである。

こんな皿たちを前に、やはりワイン呑まずには居れないのだが残念ながら適当なワインがない。昨晩の残り半分を呑みますか。
でも明らかに足りないよな。ということで、角ハイを4杯ほど呑んで助走つけてから…と

今夏のハウス白、ルーニー・ラカルト・リューディ。

前々回?これの二晩目を検証したときは、萎れ具合がちと痛かったのだが、今回はスバラシ。
酸が減退して、やや糖勝ちではあるものの、更にミネラルに磨きがかかっている。ただ、これはミネラル・マニアじゃないと「えらい苦い白ワインやな」と一蹴されそうでもある。

基本ワイン好きはなんらかの特殊な嗜好を持っているのが常なので、私の場合は上記苦汁的ミネラル白が好きということで。

2012年6月26日火曜日

Weingut BERCHER PINOT Extra Brut 1999 BADEN. SEKT b.A.

今宵は、家人が新しいカンペを入手したらしくいつもと違う面々。原価率上がったかと聞くと、据え置きとのこと。頭が下がります。


今宵の標題が冷えるの待ちで、ヴァイオレット・フィズ。呆けていて、レモンとシュガーの分量テレコ(イレコ)で間違う。かなり甘い。スミレの匂いが増幅だ。ちょっと、重い。


まだ冷えないので、今夏のハウス白ルーニー・ラ・カルト・リューディ(あ。3L。無理やりすぎるか…)で更に待ち。やはりこの白美味い。特段個体差がないので、コメントは割愛。

半分に差し掛かった辺りで、ようやく冷え完了したので。ベルヒャー・ピノ・エクストラ・ブリュット・1999・バーデン・ゼクトを。古酒泡。定価4000円だがこれまたデストッキングで1000円台購入。一時他の生産者のゼクトで1999を結構たくさん呑んだ時期があり、そこのは半分が枯れてしまっていたので、過大な期待はせずに静かなココロで抜栓。


凄い内圧だ。ガスに関しては、生きているらしい。過冷却も相まって、静かな香り。色調は熟成泡らしく麦藁からアンバー。不健全な香り、液色は見当たらない。大丈夫、生きている。

それにしても、なんたるフレッシュネス。泡立ちが半端ない。確かに酸はかなり減退しているが、硬質なミネラルは刃物を連想させる。ピノ・ゼクトにしては下品な果実味は感じられない。顕著な香味は蜜。アカシア蜂蜜。リースリング・ゼクトのような繊細さはないが、かといってピノ・ゼクトにありがちなボリューミーさとも異なる。形容の難しい泡である。
うーん、蜂蜜壷に落としたクリスタルのナイフとしておこう(なんで私のコメントってアテンションがつくんだろう。スマートじゃないよな)。
1杯目以降は飲適温度帯になってきて、隠れていた果実味が顔を出す。蜜の香りにシトラス等がプラスされ、立体感が出てくる。良い泡だ。
最近、ブラン・ド・ブランばかしだったが、ブラン・ド・ノワールもたまには試さないとと思った今宵。

2012年6月25日月曜日

Pay homage to Mr.Taikomochi ~ HUDELOT NOELLAT VOUGEOT 1er CRU LES PETITS VOUGEOT 09

今日は翼を授けられた一日。そりゃ、5年越しのファンレター出して当人から返礼のお便り頂いたら誰でも嬉しいでしょうが。そう、巨匠taikomochi先生より、お返事いただいたのだ。

私がBLOGを始めたのは、右記「敬服」のtaikomochi先生のBLOGがきっかけである。もともと今から遡ること5年以上前、事ある毎呑んだ酒(特に20代前半の当時は焼酎が多かった)、その他調べるにつけ出てくるのが先生のBLOG。

そして、美麗な綴りと画像で見る者を魅了する。

小生アナログでは中学生の頃より、かれこれ20年弱日記は付けてきているのだが、デジタルのその手のツールに余り魅力を感じられず、世間がブログだSNSだと騒ぎ立てるのを横目に、鉛筆で日記を綴ってきた手合いだ。

そんな私が、「あ、素敵」と見入られ、観察者として毎日upされるblogを拝読し続け、終いには備忘という建前を後ろ盾にblogを始められたのは、すべてはこのtaikomochi先生のblogが由縁なのである。

そんな先生が昨日誕生日ということで、本来昨年11月に手前勝手始めたblogが、何とか一年続けばご報告をと思っていたのを半年近くフライングでコメント差し上げた次第。

当然、お忙しい御身である事はblogの端々から汲み取れるわけで、お返事など露ほども期待していなかったのだが…頂いてしまいました。嬉しくて、朝から小躍りだ。

さて、珍しく前置きが超長くなったが、そんな凡人には特別な日。ちょっとお祝い?に良いもの呑まなきゃ。と言う訳で。これ。



家人はオバンザイと言ってるにも拘らず…

その前にまず、いつものハウス泡4Bから始め。


流石に飽きてきたねと家人と話す。まあ、でも不味い発泡酒呑む事考えれば丸でしょ?一本の価格が発泡酒のケース価格であること考えると?だが。

さてその泡の後、勝手に祝杯。お気に入り生産者のアラン・ユドロ・ノエラのヴージョ1級プティ・ヴージョ2009を。

抜栓即のグラスは、やや堅さとタンニン、ホコリっぽさを前面に感じるものであったが、20分もするとグラスの中で開いてくる。まずは小振りな薔薇、大きく開花したニオイ・スミレ、カシス、ダークチェリー、プラム、苔桃。赤系果実と黒系果実の微妙なバランスでの共存。スワーリングすると、バニラ、紙巻タバコや腐葉土、若干のラムネ様のミネラル香も。下生えの青い匂いが、「全く」しないのは、2009年の大いなるヴィンテージ・アドヴァンテージか。


例の如く、短気損気の私はデキャンタ使用してしまう。ドーピング的に香・色・味共に良くなった。良い色でしょ。今年に入って呑んだピノの中ではドイツのマイヤー・ネーケルに迫る。




甘味、酸味、渋味。ワインに求められる肝要な点が「バランス」の4文字に集約されることを強く再認識させられながら、この1級ヴージョが皿のゴーヤ(苦味)と熟成の若いゴーダ(フレッシュネスと麝香)によく合うことを実地で意識させられる。マリアージュね。

何せ、発泡酒ケース価格の>クレマンのケース価格の>ブルゴーニュ赤1本を零時すぎから開け呑みするのは、やはり明らかに賢明ではないよう。

今宵は「お祝い」なので、許してたもれ。

結局、2本。呑みすぎ也。おぉい、明日も早いぞ。はよ、寝よ。

2012年6月24日日曜日

CAVE DE LUGNY 4B

今日は半日、否、2/3日は二日酔いに苛まれていた。そりゃ、角瓶一人1本近く呑んで更にまたウィスキーやら、カクテルやら呑んでおったら当然か。もう20代の酒耐性はないのである。そう考えると、昨晩の私より二廻り近く年上の先輩達はタフなものである…。
しかし、夕方過ぎる頃には毎度のこと晩に呑む酒に思いを馳せている訳で。
さすがに角ハイは要らぬよ、といつものハウス泡4Bでスタート。
二日ぶりの宅呑み。

遅駆けスタートにつき、お料理余りないわよと言われて、ストックをツマミつ呑みつ。
自家製ピクルス。


パルマDOP。

結局、今宵は4Bを飲み干し、最終的には結構な量の肴たちを頂き呑み上がり也。最近ここんちルーニーのワインばかしだ、ちょいと冒険も必要だな。