2017年3月30日木曜日

GERARD RAPHET CHARMES CHAMBERTIN 07

大阪で会議あり。晩は南船場近くのLUMIEREさんにて食事。

私用につき呑みたいワインを持ち込ませて頂き、掲題ドメーヌからハンドキャリーで持ち帰ったシャルムを頂く。
 
お料理は野菜の甘みが印象的な、優しい味わい。余り肩肘はらない気軽なお店でスタッフの方々も若いが気の利くサービスで気に入りました。

ワインの方は、過去数度の例に漏れず素晴らしい芳香で文句無いが、初めて同VTを呑んだ3年程前に比べると、ほんの少しだけ谷入りの様相。
飲み頃が長く続いている事に感銘を受けるが、まだ開いたり閉じたりを繰り返して変化していくのでしょう。
 
いい酒は飲め過ぎていけない。

2017年3月26日日曜日

CHARLES VAN CANNEYT PN 2013

美味い。
ユドロ・ノエラの若き当主が造るネゴシアン・ブランドのブルゴーニュ・ルージュ。
シャルルには最近会ったばかりの様な気がしていたが、もう4ヶ月も前のこと。時間が経つのは早いものだ。
 
リジョナルだが、エレガンスを感じる上品で繊細な造りに、割合しっかりしたストラクチャーも感じさせる構成。
造りの技術事は不勉強で詳しくは知らないが、間違いなくワイン造りにもセンスと言うのはあるんだろうなぁ、と感じさせるワインでした。
あと2年程置いてまた呑みたい。
未練たらしく酒庫に残っていたカルヴァドスで〆

2017年3月17日金曜日

天満 西へ東へ

「ただいま」と帰る店があるのは素敵な事ですね。


20代の頃から苦楽を分かったこの天満宮のお酒屋さんは、こうして30も半ば過ぎとなった私を変わらず迎えてくれます。

横に座る酔客も20年近い付き合い。
この後、西天満に繰り出し大阪の夜を満喫致しました。

2017年3月15日水曜日

MEINKLANG burgenlandred 14

所謂、ジェネリックワインと言う大衆ワインなのだけど、なんの美味しい。

 

このblogにも幾度となく我家のハウスワインとして登場していると思うのだが、久しぶりに抜栓。
明日からまた暫く仕事で宅に戻る事も叶わないので、リーズナブルなものを酒庫から引っ張り出す。
 
安物のワインクーラーでも、其れなりの数が入っていると、選ぶ楽しみと言うのがあって良い。そもそも熟成を待ってられない短気者につき、セラーは要らないのである。

オーストリアの広域リジョナル。オーストリアで昔から、demeterの認証の元、オーガニックを実践してる造り手。

桜ん坊や、若いが程よく解れたタンニンを感じる。

安い、うまい、優しい。七面倒な薀蓄抜きに、インバイティングなワインでhappy。

2017年3月13日月曜日

BREZZA LANGHE NEBBIOLO 2014

昨日の帰国から待った無しで会食の後、久しぶりに自宅でワインを開ける。
 
安くて美味しいランゲ・ネビオーロ。
まだまだ若く堅いが、独特のアミノを感じて美味しい。赤い果実が多いものの、ここのバローロの風格を仄かに感じられる、そんなよいワイン。
ふた口も飲んだら、時差ボケも相まって眠くなってきたので、二日目以降の開き具合に期待して蓋をしたのであった。

2017年3月9日木曜日

BILLARD GONNET POMMARD 1942

仕事の一環ではあるものの、ほぼfor funの意味で供して頂いたと言っても過言でないので、アップしときましょう。
 
ゴネのポマールの最も古いストックの一つを開けていただく。
 
なんと御歳 75歳。
世界大戦前のワインだ。ゴネ氏の御祖父様が醸したワインとのことでセラーに残るのは此れも入れてあと3本。

開けたては、ごく僅かにブショネを感じたもののその圧倒的な偉大さ故、其れをマスキングする程のブーケが広がる。

最早このレベルになると品評することも躊躇われるが、地下のカーブに拡がる香水としか形容しようのない芳香。口に含めば驚くはまだ微かに残るタンニン。そして、しなやかと言うのが良いのか、歯応えを錯覚させると言うのが良いのか、果実が長い年月を経て、焼菓子やリキュールを思わせる甘やかな甘露に変化していることを感じられた。

こう言うワインを開けられてはただただ傅いて飲むのみ。英語の通じないゴネ氏を前に、ひたすらにこにこと、この時代を超えてきた美酒を満喫したのであった。

2017年3月8日水曜日

呑みごろの美酒たち LEFLAVE~DUJAC@ BISSOH

ボルドーやブルゴーニュでは偉大な生産者の偉大なワインというものがある。
ここで頂いたワインたちは、そういった部類と言ってよいのだろう。

ばたばたと仕事をこなしてBeauneの街に辿りついたのは、夕飯時の丁度良い時刻であった。昨年11月以来の4ヶ月ぶり?

たまにお世話になるBeauneの日本レストランBissohにて。












先ずはDomaine Leflaive Clavoillonの09から。良年”果実”の年。
特級ではマダマダ呑み疲れするであろう年だが1級ということも相まって、こなれ感、良い、とても良い。ボルドーや、CDBの赤ではよくとも、特にCDNのシャルドネには悪く作用することも少なくない過分な日照と高い気温であるが、このクラヴァイォンは良い。香りかぐわしく、味わって少し熟成により減退した果実と、それにより引き出された酸がとてもよい調和を見せている。
日本で買えば、結構な価格になるであろう(というよりバックビンテージがないのかな?)、人気ドメーヌの1級もこのBissohにかかれば100ユーロ台。
ペアリングで出していただいた、西洋葱の皿との相性もよく、幸せな一本でした。

その後、選んだのがこれも偉大な生産者の偉大な畑。
Domaine Dujac Clos de la Roche Grand Cru 06。畑によっては全然吞むには早いが、CDRならということで。しかし残念これは、軽度のブショネということで他に変えてもらうことに(こちらでは、ブショネの返品は全てドメーヌが受けてくれるので御店の痛手はない)。
同じDujacの06で、Aux Malconsorts。1級だが、La Tacheの横の畑。限りなく特級に近い1級。赤い果実と黒い果実の絶妙のバランスに、VRが熟成した時特有の蠱惑的で淫靡な香水の香りが殊に強い。トリュフとは言わないが、松茸風な高貴なキノコの香。ため息出ますわ。


人気畑だけに、上述のCDRとほとんどリスト価格変わらないが、これも日本で吞むこと考えたら格段に安く、1/3程度の300ユーロ台。

土地柄、マスタの人柄、良いコレクションをお持ちだ。

チリから帰国して、またすぐ渡欧した為、まれにみる疲労困憊具合が一気に癒されたBeauneの一晩でありました。

惜しげもなくごちそうしてくれたbig bossに感謝。

2017年3月4日土曜日

ALMAVIVA 07, 09, 14

年々上がっていく仕事のスピード感。
今回はどうしても外せない日本でのアポに戻らねばならず、滞在極小での訪チ。
3泊7日。トランジット入れると片道30時間を超える。地球の裏側だ。

とは言え、私さんちゃご、サンチャゴまで来て呑まないはずもなく。
仕事終わりの食事には、累計ピスコサワー10杯近くとPatagoniaの地ビールを数本、Sauvignon Blancを数本に、Johnie Walker Gold1本と。

そんな中でも、photogenic な此方の酒を。
 
 

直接の仕事とは関係無いものの、チリのフラッグシップであるAlmavivaのアポを取って頂く。

私が社会人になりたての頃に初めて買って呑んだチリの高級ワイン。当時は1万円もしなかった。
ワインの飲み頃についての知識と経験のなかった私に、ワインとはこんなに美味しいものなのかと教えてくれた酒。
opus one等と同じく、偉大でありながら10年を待たずに楽しめる近代的な新世界の高級ワインだ。
 
 
貫くような晩夏の陽光。葡萄が焼けないのか心配なくらい。葉っぱが覆いかぶさってるから大丈夫だそう。
 チリの他のワイナリーに比して、畑を覆う岩が多い。いい畑。

 
収穫は3月から徐々に始めて5月末まで続くそう。
 
  
母なるアンデスの山並を表現した素敵なワイナリーの中には、荘厳なるグランシェ。
 
 
特別に古いビンテージのものからも、供していただきvertical tasting。07, 09, 14。

エレガントですなぁ。07が良年故まだまだ若いのは想像に難くないが、驚くのは14年が既に楽しめてしまう程にタンニンを覆う豊富な果実味。ザ チョコレート。
ハードな仕事の締めくくりには、中々よい甘やかでリッチな時間でした。
しっかりお土産の珍しいワインもゲットしたし、さて、日本へ一時帰国だ。東京で1泊したら次の国へ。

2017年2月20日月曜日

GERARD RAPHET CHAMBOLLE MUSIGNY 09-2

二晩目である。

過去Raphetのものは何度と呑んでは、失望したり、歓喜したり、私にとってのBourgogne と言う奴は…の代表格みたいな造り手。

昨年の11月に仕事で寄らせて頂いた時にセラードアで購ったものの、ラストストックを昨晩抜栓した次第。
 
07をこの数年セラーで買っては飲み買っては飲みを繰り返して来ていたので、比べるとやはり09という事も手伝い、昨晩はまだ泰然自若の様であった。

今晩はと言うと、多少華やかな要素が出てきてはいるものの、強い強い。俄然強い。
普通ならここであと1日置けば良いのだが、口寂しさに負けて結局飲み切ってしまったのであった。


2017年2月19日日曜日

年明けから総じて古酒大目

年明けからばたばたしていると、2月も半ばに。ここ数日は空気が春めいてきました。
此の週末は1ヵ月ぶりの休みらしい休み。
もはや私用も公用もないような酒席ばかりなので、ストレージに残っているここのところの酒の記録。
 

年始は祇園のChampagne barにて古酒を。オーナーソムリエ氏が買い付けてきたというお店が私もよくいくボーヌのcave des Hospicesということで話も弾みました。
(携帯のカメラがどうやっても後ろを写したがる模様)
確かDuval Leroyの90年代の古酒が多少bouchonneだったため、なにかのNVの古酒に変えてもらった記憶が。だめだ、、銘柄思い出せない。酸が綺麗で、still survivedといった記憶。
こちらは仕事@山梨、07のミレジメと07のウンゲホイヤのグロセス・ゲヴェクスと05のシャトー・グラシア。
シャンパーニュとリースリングの熟成は文句なく、またグラシアもそろそろ吞めるくらいのほどけ具合で美味しく頂きました。
86年のクロドラロシュを会食で吞んだあと、私用にて広尾のシャンパンBARにてCharles Hedsicckの古酒。これも確か90年かそこらだったかと。


南仏プロヴァンスへ柄にもなくオーガニックワインを探しに行ったり、




スペイン・ヴァレンシアにジントニック呑みに行ったり(嘘)、
たまの山梨呑みでは、昨夏訪れたモーゼルのバッテリーベルグ吞んでみたり。

極めつけは、役得ワイン会@大阪は福島。間違いなくシャトーの宝物庫レベル。
両T様ありがとうございました~。