2012年8月4日土曜日

Carlsberg @ ベビトーレ

暑い。蟹が暑そうな目で訴えかけてくる。
我が家では人も含めた動物より酒の方が待遇が良いらしい。
それでも、蟹はきちんと朝・晩水槽の下に大きなアイス・ベッドを取り替えてもらって、場合によっては水の中に氷塊まで入れてもらって、私なんかよりは良い待遇だと思う。
酒にいたっては、年中20度未満の温度に保たれているわけだから、贅沢な話であることよ。

さて、今宵も暑い部屋から逃げ出すべく、扇町のプールへ。天神橋筋商店街には、たくさんの浴衣人、そしてプールはいつもに比べ利用者が少ない。
そうか、十三の淀川花火大会なのか。

例の如く、2キロ弱泳ぎ、ビール、ビールとプールを後にする。

その足で、ベビトーレに。目当てのカールスバーグを、立て続けに2杯飲み干し。


マスターと雑談。小腹も空いていたので、毎度の如しで肴を盛ってもらって。


ビール飲み干した後は、イタリアのヴェルメンティーノ(DOCG表記だったので、サルディーニャかしら?)がグラスで呑めるようだったので、頂く。想像の範疇を超えない、酸の足りないぼんやりした印象の白ではあったが、喉が渇いておったのですぐ無くなる。

いったん、花火の地響きにつられて店を出、ビルの隙間から淀川花火を確認。風が強かったため、現場ではきっとクリアに観察できて美しかったことだろう。

家人の帰り待ちでまた、呑みに戻ったのが宜しくなかった。酩酊露に、後半の記憶が定かにあらず。合掌。

2012年8月3日金曜日

GERARD SEGUN Bourgogne rouge cuvee gerard 2010

ここのところ仕事で日本語以外を使うことが多く、一日の半分以上外国語を読んだり、喋ったりしていると、俄かに言語障害のようになって、ぱっと日本語が出てこなかったりする。

さて、今宵は昨日のお残りルーニーのラ・カルト09から。皿の苦瓜の炒めものに滅法あうくらいの苦味(≒ミネラル)。リッチでありながら、この硬質な土壌を感じる透明感はやはり素晴らしい。酒庫に残っている1ダースもすぐなくなってしまうんだろうな。


まあ、こんな感じだからこのラ・カルト残はすぐ無くなってしまい、家人が昨晩鍋一杯大量に作ったボルシチを今宵も続けて食す、というわけで赤を抜栓することに。

昨日も書いたが、このボルシチのビーツの優しい顕著な土の香りといえば、白ならミネラル隆々のシャルドネ、がラ・カルトになった訳だが、赤と言えばやはり、あれしかないかな。そう、ジュヴレ・シャンベルタン。

ただ、毎日BRGの村名をポンポン開けるような事をしてたら、懐にも良くないし、何よりまた食傷になってしまう。ということで、これも毎年ぼちぼち呑んでいる、ジェラール・セガンのブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・ジェラール。これは、ジュヴレ・シャンベルタン村名のデクラッセもの。


家人も銘柄みずとも、ジュヴ・シャン?なくらい、独特の大地香が。腐葉土っぽいニュアンスは、硬質なラ・カルトの岩のニュアンスよりも、より一層、ビーツのもつ泥っぽい、土臭いニュアンスに親和する感じ。至福のマリアージュだ。


ボルシチの後は、ストック・ロースト・ビーフも頂いて。

村名とリジョナルの中間的な、今の気温で飲んでもくどくない綺麗な酸が心地よく、危うく一本呑みきってしまうところだったが、きっちり2/3に止めて今宵は呑みあがり。

でも白をあわせりゃ、やっぱり1本半か。

2012年8月2日木曜日

D & I pinot noir 2009-2

今宵も横の滝川公園はお祭りの様相。見るからに地元の人間でない人多く、皆祭りを求めて行ったり来たりしてるんやなと。

さて、今宵はそんな祭りを眼下に、宅で涼しく、酒を頂く。

目に鮮やか、ボルシチを卓のメインに置いて。久し振りのルーニー マコン ラ カルト2009。おかしいなぁ、3ダース購入のはずが、セラーには12本しか残っておらず。貰うことも多いが、美味しかったものは進呈することも多い、故に。

ラカルトは、セラーから出したものをそのまま呑んだので、18度くらいか、いつも以上に強烈なミネラル。ボルシチのビーツの土の香りと非常に良くあった。


その後、二晩目の標題アルザスのピノ。これは、酸が強くでて、スッキリ呑めるが、のんびり飲んでいると、glassの後半は刺すような酸に変化。余り好ましくはないね。

そんな感じで、今宵も私にしたら適量で呑み上がり。

2012年8月1日水曜日

滝川公園 ~ DOPPF ET IRION PINOT NOIR 2009

横の滝川公園で、恒例の夏祭りが。小さな公園にえらいたくさんの人が集まって楽しそう。早く仕事終えたので、家人と参戦。


すっきゃねん滝川。


たきがわこどもの会の方々が出店を。いつもの酒屋さんもビール出しておられ、「また黒牛入りましたよ」などと声かけられ。烏賊焼きと生(発泡酒)。


家人がドンパン節を踊り終わるのを見届け、帰宅。
酒庫の片隅に追いやられていた、コート・デュ・ローヌの廉価。呑めない…。だめだ、この手はプライヴェートで呑むには、体が受け付けなくなっているみたい。


しゃあなし、口直しにということで。ヴァン・ダルザス。D&Pのピノノワール2009。低温熟成中のローストビーフと。このピノはリーズナブルだが、やはり09の恩恵か。良い。色調もアルザスのものと思えないほどの黒味を帯びたピノ色。タンニンがやや過抽出かと思えるくらい力強いが、一貫して透明感の高いカシスリキュールを感じさせる。安物コート・デュ・ローヌの後なので、余計に良く感じたのかもしれないが、満足。


Ballantine's 17YO

過忙を極めた一日。帰路に付くころには、二日分働いたかの如し爽快感。

帰宅も午前様故、軽く呑み喰いにとどめる。
お疲れカンパイで、カンパリ・レモン・ソーダ。空芯菜の炒めものが夏らしく、丸。



ラフぇの並brg赤は3日目だが、落ち着きを取り戻したかの如く、酸が落ち着き果実のボリュームが出てかなり良くなっている。


最後は誕生日祝に家人が諸々くれた中の一本、私の魂の酒、バランタイン17YOをオン・ザ・ロックスで。久し振りに美味しいスコッチを頂いた。合掌。

2012年7月31日火曜日

JEAN RAPHET Clos de Vougeot grand cru 2001 @ベビ 夜の部

昼間から良い物呑んで、ご機嫌でその後髪を切りに行き(ようやく2回間飛んでの、いつもの美容師さん)、カットが済んだ後はその足で扇町のプールへ。先日天井からの落下物で、28日まで閉館していた扇町プール。心なしか綺麗になっていたような、無かったような。

プールで2時間弱泳ぎ、いったん帰宅して酒庫から今宵のベビワイン会用のワイン2本を取りに帰る。酩酊撮り忘れ防止のいつもの撮影。



白はフランケンのゾマーハウゼンのシルヴァネールのスペシャル・キュヴェ2005年。赤はラフェのクロ・ヴジョ特級2001年。

さて、一杯目のカールスバーグを一気飲みに飲み干したら、早速ゾマーハウゼンのアラビアンナイトから始める。これも元値1万円近いものを、先のデストック購入で破格にて買い求めたものだ。


半辛口で、あてを選ぶ独特の風味。柑橘系のピールの要素がとても強い。熟成感はさほど感じず、まだまだフレッシュの証、気泡がグラスの内側に。色調はやや金が入る緑黄色。先のオレンジ・ピールや、白桃のコンポート、小さめの白い花の諸々、植物系の香り中心。(元値と)同価格帯のBRGのシャルドネで出始める壮大さは、全く感じないが、丁寧に大事に造られたんやろうな、という感想が出てくる、良い白だ。ボチボチ呑んできた、ここのGGやら、他のフランケンのシルヴァネールなどに比べると、随分自己主張にはかける、控えめな味筋。

冒頭で述べたように、あてを選ぶこの白に、頭を捻りながら、色々出していただきマスターには感謝。




最初の白桃のコンポートを生ハムで巻いたものは言わずもがな、メニュー外、最後の玉葱をオーヴンで焼いて、パルメジャーノ薄切り乗せただけのシンプルな一皿は、大変美味しかった。


で、白がなくなったので、続けて今宵のメインのラフェ先代引退年のクロ・ヴジョを。ボトルを透かして見える色からしてかなり淡い。抜栓して、グラスに注いでもらうも、色調はやはり淡い。昨日呑んだリジョナルのBRGと変わらないではないか。ただ、香りはかなり昇ってきて、グラスから凡そ2メートルほど離れていても十分香ってくる。でその香りが…、あ、やばそうな香りだ。苺キャンディ香。赤系果実の諸々もかなり実が小さい。所謂、業界で言う「チャーミング」な赤。香りどおりというかなんと言うべきか、味は「酸っぱい」。この一言のみ。ニュイ赤において、特段、了年では無かった2001年ゆえ、当に飲み頃を超えてしまっているというのは、感覚として解らなくははいものの、でも特級でしょ…。酸がメインに座る、当ボトル、もう少し頑張ってほしかったな。クロ・ヴジョは素人には(良いものをここぞで出すのは)難しいと言う事を身を持って経験した、と言う事で。多少は経験地が上がったから良しとしましょうか(いや、できない)。

ワインをカバーして、皿たちはいと素晴らし。



肉中心に、パスタと鶉と。この鶉がメチャ美味しかった。マスター、次回はもっと美味しいワインもって行きます。いつもと違って、更にボトル一本店からの呑み余力が無く、お会計これだけ至れりつくせりで2人で6000円って、すみません。

この後、お向かいのライオン飯店にて、〆飯少々食して、本日は散会となった。


2012年7月30日月曜日

昼の部 Christian Lebaupin PULIGNY MONTRACHET Les Enseigneres 2009

今日は休暇。外に昼食べに行こうとしていたが、余りの暑さに躊躇して宅で済ませることとした。食い代が減ったので、昼からちょっと良いものましょうかと(午前、それなりに色々と仕事したので、と言い訳)。


以前呑んだときは、これがホンマに村名のピュリニーかい、と言った記憶があるが。今回のこれは宜しい。小振りだが、ちゃんと村名然としておりモンラッシェの香りも。ミネラルも健全で、やや酸が少なすぎるように感じるのは、2009年故かしら。蕎麦とあうかは別にして、3000円UDでの入手を考えると、大いに満足な昼ワインであった。

Gerard Raphet BOURGOGNE ROUGE 2009

今日も仕事で幸せをかみ締める出来事の多かった一日。仕事においては相手の方に喜んで頂ければ幸いというのが信条の私だが、こう言う形でその気持ちが返ってくるものなんやなと。色んな人が見ていらっしゃるんだなと。私は果報者です、合掌。

さて、昨晩の続きのRIMARTS BRUT NATURE RESERVA。一晩置いて、酸が前面に出てきたため、また元々糖の低いこの泡故、随分と素っ気ない酸い泡に変貌している。また幾分アロマも消散してしまったか、cava特有のマカベオのえぐみが際立ち、悪くないのだが、よくも無い。

寿司と。

割合すっきりささっと呑了し、入れ場所なくて宅の上に放置していた標題ラフェのリジョナル2009を。濃くて甘いのが好きな私なので、ストックも2009年には少々ウェイト置いておるのだが…
うーん、やはりここラフェは酸い。確かに香りは了年らしく、並みの年には1級以上でしか取ることのできない、華やかな果実のニュアンスの片鱗を感じさせるのだが、この香りに目を輝かせ、口に含むと…拍子抜け。ブルゴーニュ・マニアの方々に言わせると、この酸が良いのではないか!と言う事になるのだろうけれど、私はマニアではないので。それが証拠に、ブログのラベルも「ワイン」。


はい、閑話休題(いや、休題せんでも全部閑話だろう)。抜栓してから、20分ほどで開いてきて多少酸は後退、酸突出のアンバランスだったレーダー・チャートは若干フラットに近づいたように感じるが、単に自分の舌がこの酸に慣れただけなのかも知れないと疑う。きっと、この酸が上のキュヴェでは上手く効いてくるのかな。

大蒜のよく効いた醤油ダレをかけて豚シャブのサラダと。


なんで、こんなリジョナルを真面目に呑んでいるかは、明日判る筈。

2012年7月29日日曜日

KIR ROYALEでオリンピック開幕

おいおい、標題こんなやけど、オリンピック開幕とは縁遠いさんちゃご。

いやいや、テニスは20年近いキャリアだよ。でもオリンピックのテニスは…地味だよな。ウィンブルドンの地で行われる今年のオリンピック。余り興味ないが、世間はビール片手に阪神戦かオリンピック中継かどっちにしようかな、てなところよね。

さて、昨晩からの二晩目ポッジオ・トレヴァッレ・モレリーノ・ディ・スカンサーノ2006から始める。勿論、その前に迎え水の角ハイ濃い目1杯。


これは、昨晩予想の通り酸化が急激に進み、流石にヴァルサミックまでは行かないものの、ポートのニュアンスが。ワインて、不思議よね。明確に2000円UDと3000円台、5000円台で翌日の開花、ないしヘタリ具合が顕著に明暗分かつんだから。もっと上行くと2、3日では変わらないけれど。

ただ、元が悪くないのでこのポート具合も悪くは無い。贔屓しすぎ?

この後、暑いので補糖の無いドライで行くべ、と久しぶりにBRUT NATUREのCAVAを。


久しぶりにCAVA宅呑みであったが、やはり対費用効果は素晴らしいよねCAVAって。はっきり言って、BRG産に比して、行き過ぎな位ドライなこのテイストは、日本の季候には抜群の合性を誇る。好んで宅の晩酌に呑みたいとは思えないけれど。

シャンパン、クレマン・ド・BRGの泡のリッチさとは比較するべくもないが、下記の如く悪趣味カクテル遊びが出来るのもCAVAの良いところ。一般的な、モエ、やランソンで作るそれより硬質な仕上がりであることは否めないが、久しぶりに呑むと中々素敵な心持にしてくれるこのカクテル。


これで、本日はご機嫌に呑み上がりじゃ。そう、その名もキール・ロワイアル。