2012年11月10日土曜日

APALTAGUA PINOT NOIR RESERVA 2011

チリワインといえば、長らく我が家ではAROMO一辺倒だったが、家人が買ってきた見たことのないチリのピノ。先日友人とランチで呑んで美味しかったのだとか。


昨日の残りのメルロを半分飲み干した後に開けたが、なんの酸っぱさは微塵も感じさせない。
ピノ特有の甘酸っぱい良い香りもするし、若干薄いであろう酒質を、エチケットのごとくRESERVAで上手いこと化粧して、シャバシャバ感を感じさせない。ジャミーと言われればそうかもしれないが、何の1本1000円程度とあれば、BRGでは太刀打ちできまい。

中々美味しい安旨ピノであった。

2012年11月9日金曜日

VILLA MONGIRON 2005


このワインも昔から愛飲している、ボルドーの1本。THUNEVINの醸すメルロー。ノンフィルター故、リリース当初はメルローのくせに、非常な荒々しさであった。

が、7年なりの時を超えてこれは非常に良い熟成を得ている。AGINGを経て、メルロ特有の優しさは当然のこととして、そこに若いメルロには見え辛い妖艶さが乗算され、重厚な良いボルドーに変貌している。こういう地酒クラスですら2005はやはり偉大なまでの力をもって助力しているようだ。

なんてことを少々語りながら、連日宅に上るローストビーフを頬張り、熟成メルロにはいささか合わないけれども、美味しいからとPAULの丸こい穀物パンに、発酵バターとアンチョビペーストを塗ったものを齧りながら、なんとも言えない至福の金曜の夕食であった。

2012年11月8日木曜日

DUC DE foix CABERNET SAUVIGNON PENEDES 2010

昨日の呑み過ぎは結局、仕事の終わる18時くらいまで継続的に我を苛んだのであった。
素晴らしき酒の代償は中々に辛く長かった。

さて、でもまあお決まりで、宅に急ぎ足で帰着したころにはすっかり喉が渇いてきて、まずはすっかり季節に取り残された感のカンパリ・ソーダでビルドして2杯程いただき。
その後は、いつもの角ハイを。

で、それも終わると、今日はタコスということで、酒庫に雑然と置かれていた家人のペネデスのカベソを抜栓。


何かいつも以上に雑な写真を失礼。
昨日の、やっぱり美味しかったLUCEの余韻が脳裏と口蓋に続いていて、どうしてもシャバッと感は否めない。なんて言ったものだから、家人はすっかりふくれてしまったが。

けど、これは実は大変コストパフォーマンスも高い良いワインなのである。久しぶりに呑んだが、暫しカレフェに入れてゆすってると、みるみる美味しくなってきた。

LUCEの10分の1ほどの値段なんだけれど、5分の1くらいは美味しい。そんなワインである。

サイドメニューの、良い加減のロースト・ビーフ。


メインのタコスの写真はないけれど、丹後の生ハバネロを齧りながら、タコスを。食べたら悶絶八倒。


辛い物に目のない私で、恐らく並みの人よりはかなり辛いものを食せる私だが、何度トライしてもこれは1個が限界、ヘタに近いところまで食すと、目の前がチカチカする訳。
そんな口中で葡萄酒の味もへったくれもなく、あえなく酒はストップして、歯と舌を磨いて就寝したのであった。

2012年11月7日水曜日

G様とLUCE 2007

日本に久しぶりに帰っていらっしゃったG様ご夫妻と天満呑み。心斎橋でご夫妻とは合流させていただき、いつものワイン屋さんで、マニア店員氏と相談しながら晩に天満で呑むワインを選定。

本当は最近選り好みしている、鶏屋の山根に行こうと考えていたが、お付き合いの多いG様は昨晩が鶏だったらしく、そしたら私の行きつけにしましょうということで、いつものベビに行くこととした。

ティオペペを少々いただいた後、葡萄酒。
イタリアでもワイナリー踏破していらっしゃるG様に選んでいただいた白はこれ。マンゾーニのピエモンテ・ランゲ・シャルドネ(!)。ご存じバローロ・ボーイズのマンゾーニの白。


流石、良い。モンラッシャお好きなG様(況や私)もご満足のご様子。良い熟成感が出てきており、丸みを持った優しさと温もりは、モンラッシェより、ムルソーに近い気がしなくもない。いずれにせよ、むせ返るような樽香に負けず劣らず、重心の低い安定した液質で濃厚で重厚、そして余韻も長大な良い白。出だし好調也。

半会食につき、ぱしゃぱしゃ写真も憚られ、食事の写真はなし。で、2本目は超久しぶりの、、、
ルーチェ。ワイン屋さんでは、ピエモンテ以外で行きましょうと、諸々物色して最終的に、やっぱりルーチェ美味しいですものね、、、ということで。


まだまだ、若く力強い粗さが残るルーチェではあったが、やはり美味い。あまり気難しい顔をして呑む手のものではなく、ひたすらそのエチケットのごとく明るいワインである。
濃いガーネット、強い粘性、黒系果実、やや酸高、少々粗いタンニン。

世界中のミシュラン星付を回られて、「食傷」と言ってのけられるG様にもベビの味は気に入っていただけたよう。ベビの後は最近私のお決まりのソースによって、ロンサカパ23YO・バカルディ8YO・モルガン船長を呑み比べつ、お好み焼きミックス玉をつついて中〆。

その後、止せばよいのに満足の呑みNIGHTだったからと、半ば強引に天五屋の2階にお二人引っ張って、マティーニに白焼きに。



目当てのオールド・ボトル・マスターは下に出ていらっしゃるらしく、最後の最後で少々肩すかしを感じつつ本日は〆と相成った。


G様いつもお忙しい中、お付き合い頂戴してありがとうございます。そして美酒に合掌。

2012年11月6日火曜日

CHATEAU DU TRIGNON PLAN DE DIEU CONTES-DU-RHONE VILLAGES 2006

今宵の酒はこれ。たまにぼちぼち呑んでる、キヨ・ファミリーのローヌ丘村名。


良いローヌの古酒にありがちな、黒糖香が心地よく立ち上る。
ローヌは個人的には非常に好き。だが、なかなか呑む時期が難しいワインな気がする。
というのも、確かに良酒を造るとされる生産者のものを20-30年ほどおいて置けば、10中8、9美味しく呑めるのであろうが、ご存知私は、イラチの損気短気で典型的な早呑み。短気以上にそんな財力がないだけなんだけれど。
ローヌの3000円クラス未満の赤ワインを早呑みに開けて呑むと、抜栓直後はそれなりに甘くて美味しいのだが、ローヌ特有?の熟成香たる黒糖香がなく少々物足りない、そして往々にして直ぐにクローズして、アフターが滅茶苦茶渋い。ことが多い。
が、このキヨのトリニョンは裾もの安物ということも相まって2006年で中々に良い熟成感を出してきているのである。2009はフレッシュでよかったが、2006は落ち着いていて尚のこと良い。


こういう、和風の醤油甘辛の肴にも会うのが、ローヌの裾ものの良いところ。


もちろんこの手のローストビーフにも。
1本空いた後は、モルガン船長のライム・チョイソを1杯。

中々お安く満足の晩酌になったのであった。

2012年11月5日月曜日

MACON LUGNY LA CARTE LIEU-DIY 2009


月曜日、外呑みもせず家に直帰すれども、家人友人とお食事ということで居らず。

特に腹も減っていなかったので、家人が作りおきしてくれている酒の肴ストックをぼちぼち
皿に盛って、一人で酒庫の標題マコンを抜栓。喉は渇いていたのでゴクゴクと喉を鳴らして呑んだのが、良くなかったか、早々に家人が帰ってきたがクルクルと目が回って居った。

やはり、一人の葡萄酒はよろしくない。わかってるのに、呑むのはもっとよくない。
これからはスコッチにすべし。酒庫に沢山たまって居るのだから。と何度この記しで記したことか。

2012年11月4日日曜日

高岡醸造 ルリカケス ラム

今宵は、定例化をもくろんでいる山根会。山根で家人と鶏。
ハートランドの生スタート。日曜にもかかわらず、朝から一滴も酒を飲んでいなかったので
大変おいしい麦酒也。

前回も劇的に美味かった、肝類からオーダー。こうやって写真にすると少々グロテスクよね。


白肝がやっぱりおいしいので、追加で白肝を一皿。


この後、軟骨やらぼんじりやら、その他もろもろ串をおいしくいただき、それに併せて
兼八を3杯ほどいただき。


軟骨の和え物みたいなものも頂いた。これが大変丸。



で最後の〆に鶏のスープと併せて、ルリカケスラムを。基本的に山根の度数高い焼酎の原酒やら
この手の蒸留酒類はすべて冷凍でストレートが決まり?になっているようだが、
ラムはオン・ザ・ロックスが好きなの、と我儘聞いていただきロックス・セットも一緒に。

大変甘く、サトウキビ感満載。香から三温糖と蜂蜜香が強く、呑んでもまんまその味であった。
フレーバードのゴールドラムを好む私でも、少々甘すぎるかと感じたくらいなのでかなりの甘やかさだ。
好きな人は好きなタイプの酒かな。

とりあえず、このルリカケスで満足の山根会を〆て、その足でソースへ。
お好み焼き1枚食して、ファイティングコックを流し込んで、帰路についたのであった。

少々、呑みすぎ、喰いすぎ。