このワインも昔から愛飲している、ボルドーの1本。THUNEVINの醸すメルロー。ノンフィルター故、リリース当初はメルローのくせに、非常な荒々しさであった。
が、7年なりの時を超えてこれは非常に良い熟成を得ている。AGINGを経て、メルロ特有の優しさは当然のこととして、そこに若いメルロには見え辛い妖艶さが乗算され、重厚な良いボルドーに変貌している。こういう地酒クラスですら2005はやはり偉大なまでの力をもって助力しているようだ。
なんてことを少々語りながら、連日宅に上るローストビーフを頬張り、熟成メルロにはいささか合わないけれども、美味しいからとPAULの丸こい穀物パンに、発酵バターとアンチョビペーストを塗ったものを齧りながら、なんとも言えない至福の金曜の夕食であった。
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