2013年4月6日土曜日

ROCCA DI MONTEGROSSI GEREMIA TOSCANA IGT 2007

今日は暴風雨で不用意に外出しないことと、ニュースで注意喚起していたものだから、それに従う。
食事の前だけKOHYOに買い物へ。

チシャ
 鶴橋キムチ

 ときたら、焼肉。今日はベビに行けなければ焼肉にしましょうと話していたもので。


で、どっちにしましょかねと、カスティヨンの濃いのと迷った結果、たまに吞む余所行きワインのロッカ・デ・モンテグロッシ・ジェレミア・トスカーナIGT07を。もう、セラーから出すと結露がみられる暖かさということで春ですな。


飲み頃恐らく12-3年先であろうことは解った上で抜栓。静かだが、安定しているのが見て取れる、そんな感じの液質。良い時機に開けたかも。
抜栓20分程で開いてきて、黒系果実にブルーベリーなんかも含まれ、皮やエスプレッソ、リコリスにスパイス。うーん、美味い。先日呑んだOPUS ONEなんかにも通ずる、選果レベルの高さを感じさせる、雑味の少ない甘味に、ベルベッティ・タンニン、メルロ主体にカベルネの良いバランスを感じることができる。酸のフィニッシュも秀逸で、余韻が長い。
この甘さは、我らがパーカーJR氏のポイントが94点というのもうなずける、分かりやすいタイプ。

特に、ランプやイチボのレアと併せると素晴らしきマリアージュを奏でてくれて大変満足。
外で同じものを飲み食いしたら中々のレベルだよな、と今日の御釣りは25K円ということで、これを元手にまた次のワインが言い訳付で買えるという訳だ。合掌。

2013年4月5日金曜日

近藤亭 きっしゅや のQUICHEと ERNEST PRESS GEWURTZTRAMINER 2011

大阪に帰ってくる。家人が諸々準備してくれていたのでそれを肴に家人のワインを。


神戸北野まで家人はスパイスを買いに行っていたらしく、その帰りがてらにきっしゅやのキッシュを買ってきたとのこと。これに、アルザスのゲヴュルツ・トラミナーを併せたかったんだとか。
ということなので、まず一本目はERNEST PREISS GEWURZTRAMINER 2011を。ソムリエ教本ばりのマリアージュお題目だな。


うーん、よい!特徴的なライチ、桃に始まり、少々トロピカルなパイナップルまでいかないものの、パパイヤ系の酵素含みな南国果実も含まれ、華やか。2000円UDでこれは、良い。
やはりアルザス然り、ドイツ含む北限区域の白は余り外れがないね。
でもって、キッシュとのマリアージュは言わずもがな。特にホウレンソウのキッシュは、ゲヴュルツの含む酵素ニュアンスが相乗効果で大変丸。

これで〆ても良かったんだが、家人がもう一本呑みましょうよと言うことなので、引き続きお相伴にあずかる。MONEFERRATOのBARBERA。


カルドゥッチの「美酒バルベーラ、飲むほどに、嵐に立ち向い、海に独りさまよう思い」の詩にもうたわれるバルベラは、私の好きなイタリアの葡萄品種の一つでもあるのだが、、、このバルベラは嵐に立ち向かうのが、かなり困難なくらい荒々しいタンニン。
家人は好きなタイプの赤の様で、かつかつと一人呑み進めていた。

やはり、美味しい食事にはワインが良いし、美味しいワインには食事が必要なのであった。
家人殿御中、ほとんど大阪に居ず作り甲斐が無いとは存じますが、
めげずに何卒よろしくお願い申し上げます。ということで、家人に合掌しながら就寝。

2013年4月4日木曜日

スー・シェフに敬礼 1986 !!! ERICH MEIER BECHTHEIMER HASENSPRUNG HUXELREBE BEERENAUSLESE

今宵は、久しぶりに山梨の単身赴任寮に寄せてもらうことに。噂に聞いていたがフレンチ・レストラン出身の異色新人、スー・シェフ隊員(一応年配の神田川隊員に敬意を表して)が手料理を振舞ってくれるとのこと。

これを見せられて、先ず料理は間違いないであろうことを確認。
台所で規則正しき包丁の音と、ダイニングで座って酒呑んでいる我々との会話のリズムが完璧にプロの客あしらいになっている。

 カツオの叩きも大蒜駄目な人はリムーブできるように、刻まず乗せる心遣い。

事前焼き入れの串揚げ。宅でのバーナー炙りて初めて見ましたわ。

職場の敷地でとってきた、タラの芽と土筆の天麩羅。

スー・シェフには称賛喝采。で食のレベルが高けりゃ、良い酒呑みたくなるもの。
ドイチャー隊員が、さんちゃご君が来てるしワイン開けなきゃと、酒庫から引っ張り出してくれた1本目は、これ。
GERARD SEGUIN GEVREY-CHAMBERTIN VIEILLES VIGNES 2009。ジェラール・セガンのジュヴレ・シャンベルタンVV。ここのデクラッセ裾ものBRGはよく吞んでいるが、ほんちゃんの村名は大変久しぶり。
09らしい黒・赤バランス良き、どちらかというと獣より果実味主体の、エレガントなジュヴシャン。先日のポマールが口に残っていたか、若干薄く感じたが、これでこそBRGなのね。
後半は甘味が出てきて、満足の赤であった。

でこんなちょいと余所行きワインの後は、更にディープな標題エリッヒ・マイヤー・ベヒトハイマー・ハーゼンシュプルング・フクセルレーベ・ベーレンアウスレーゼの1986年!!!


液色は濃い琥珀色になっており熟成が見て取れる、香は濃厚で密度が高い、蜜の香。
煮詰めた杏子、完熟リンゴ、ブリオッシュ、アールグレイ、全般的にお茶会的なイメージのオンパレード。驚くべきはその今もなお新鮮さを感じるくらいの強烈な酸で、これはとんでもない良酒である。

普通、貴腐ワインなぞハーフで吞んでもお腹いっぱいになるものだが、これはこれ一本で食中~食後まで行けてしまうそんなワイン。こんなワインお金積んでも手に入らんわな。

うーん、今週は良いワインを沢山吞ませてもらってますな。幸せ、合掌。

2013年4月3日水曜日

焼肉焼肉@ぼくり石和温泉

グルメ隊員と今晩何喰うねと。石和と言えば、毎度常宿横のお多福でアテ摘まみながら白角ハイが最近の常になりつつあるが、ちょいと飽きるよなと、焼肉を食すこととした。

ちょいと足を伸ばして、「ぼくり」というしょうもない突っ込みをしたくなるような店名の焼肉店へ。

上蓑が中々旨い店であったが、数皿肉食すと、やはりおっさんに焼肉は少々脂濃いよなぁと、
あとは黙々と、白菜のキムチと中々よい塩梅のレモン抜き角ハイの杯を重ねるだけの、歓迎されざる客となっていた。

ピッチが速すぎて、たまる角ハイのジョッキ達。こう言う風景を4度程見たので、呑んだのは計6杯てところかね。

2013年4月2日火曜日

JAPANESE とらでぃっしょなる as カリフォルニア・ロール

昨日とはまた別の海外からの客人を、今宵は甲府の例の若鮨でおもてなし。
日本食好きだが、地元には残念なフェイク日本食屋しかないんだと言う話をして、
ちゃんとした巻寿司喰いたいと言うので、どうぞご自由に選んでみなはれと、オーダーさせると出てきたのはカリフォルニア・ロール。て、おい。

ということで、私が変りに鉄火巻と河童巻とを頼んでさしあげる。

そんな感じで、客人の帰りの電車もあるので17時から飲み食い始めて、20時には宴了。
何のよく喰う客人と同じペースで、寿司や刺身食してすっかり腹がいっぱいだわ。

薄目の角ハイ。

今宵呑んだのは、A社のプレミアム・エール2杯、角ハイ4杯、と帰ってホテルで吞んだK-一番搾り一缶也。

2013年4月1日月曜日

麻布にて HOSPICES DE BEAUNE POMMARD CUVEE DAMES DE LA CHARITE 2003

今日は東京。海外からの客人と新橋で食事した後、麻布へ移動してワインを。
ローノワ・ブラン・ド・ブラン・スペシャル・クラブ2004で仕切り直し。
これに至るまでに既に、ビールやらハイボールやら日本酒やら、ごちゃ混ぜで吞んで結構な酩酊だが、この美しき泡を頂けば、しっかり目が覚めた。

但しVTは拙宅セラー定番の2002に比べるとやや若いこともあってか、酸が際立っていた。
やはり2年差だが、ここには大きな差があるのね。


で、客人が自国以外ならブルゴーニュの赤が好きということだったので、オスピス・ド・ボーヌのポマール・キュベ・ダム・ド・ラ・シャリテ2003を。
凄い色味だな。濃いなぁ。糖度、粘度共に高そうなのが、サーブされてる風景だけでもよくわかる。
もともとポマールは、ワインのテイスティング余興などで、意地悪問題で供されることがよくある、アペラシオンだが、そんなことを差し引いても濃いねぇ。
香りも暴力的なまでに力強い黒系果実3色程、ペイント・ブラック。甘いチョコレートの香までしてしまってます。

一口吞めば、予測の範囲を超えてはいかないものの、強烈な甘味とタンニンと、そこに埋没してしまっているが決して少なくはない酸と、そこにフィネスがあるので辛うじてブルゴーニュと判るものの、この微妙なニュアンスが分からなければ、ニューワールドの高額ピノと変わらないかもしれない。

美味いが、これは3日目くらいに飲むべき赤。そんな麻布の夜であった。

2013年3月31日日曜日

グレイス茅ヶ岳 3月の〆は鍋にて


まだまだ時差ボケが抜けないのだが、流石に2日寝っぱなしというのも怠惰過ぎるよな、と思い、午前から活動。諸々春服を求めて梅田を歩き回り気づけば、晩酌の時間となっていた。

忘年会以降ぶり?の「いつも」のお酒屋さんに。これだけ久しぶりに門くぐっても、毎度おなじみの常連さんがいるのは、この店の居心地の良さを物語っているという訳。女将のその人柄と経営手腕で一号店OPENからまだ3年ほどだが、もう4店舗のオーナーだ。応援隊の近所の社長さんたちが集まるのもうなずける。

でそんな、近所の社長さんの一人と、久しぶりーなどと言いながら、駆けつけ角ハイを2杯と茄子の漬物を頂き店を後にする。

その後は、家人と宅で3月〆の鍋。まだ寒くなったりの日が続くので辛うじて鍋も「最終」とは言いづらいところ。

和風に行きましょうと、併せて呑んだのは、中央葡萄酒の「グレイス茅ヶ岳(赤)2011」。カベルネソーヴィニヨン、マスカットベリーA、メルロのアッサンブランジ。
和物カベルネと和物メルロの凡庸な輪郭に、マスカットベリーAの酸が効いていて悪くない。

とか思ったのも束の間、2杯も呑んだら時差ボケ+角ハイ2杯のボディーブローが効いていて、さっさと寝てしまったのであった。