2013年4月4日木曜日

スー・シェフに敬礼 1986 !!! ERICH MEIER BECHTHEIMER HASENSPRUNG HUXELREBE BEERENAUSLESE

今宵は、久しぶりに山梨の単身赴任寮に寄せてもらうことに。噂に聞いていたがフレンチ・レストラン出身の異色新人、スー・シェフ隊員(一応年配の神田川隊員に敬意を表して)が手料理を振舞ってくれるとのこと。

これを見せられて、先ず料理は間違いないであろうことを確認。
台所で規則正しき包丁の音と、ダイニングで座って酒呑んでいる我々との会話のリズムが完璧にプロの客あしらいになっている。

 カツオの叩きも大蒜駄目な人はリムーブできるように、刻まず乗せる心遣い。

事前焼き入れの串揚げ。宅でのバーナー炙りて初めて見ましたわ。

職場の敷地でとってきた、タラの芽と土筆の天麩羅。

スー・シェフには称賛喝采。で食のレベルが高けりゃ、良い酒呑みたくなるもの。
ドイチャー隊員が、さんちゃご君が来てるしワイン開けなきゃと、酒庫から引っ張り出してくれた1本目は、これ。
GERARD SEGUIN GEVREY-CHAMBERTIN VIEILLES VIGNES 2009。ジェラール・セガンのジュヴレ・シャンベルタンVV。ここのデクラッセ裾ものBRGはよく吞んでいるが、ほんちゃんの村名は大変久しぶり。
09らしい黒・赤バランス良き、どちらかというと獣より果実味主体の、エレガントなジュヴシャン。先日のポマールが口に残っていたか、若干薄く感じたが、これでこそBRGなのね。
後半は甘味が出てきて、満足の赤であった。

でこんなちょいと余所行きワインの後は、更にディープな標題エリッヒ・マイヤー・ベヒトハイマー・ハーゼンシュプルング・フクセルレーベ・ベーレンアウスレーゼの1986年!!!


液色は濃い琥珀色になっており熟成が見て取れる、香は濃厚で密度が高い、蜜の香。
煮詰めた杏子、完熟リンゴ、ブリオッシュ、アールグレイ、全般的にお茶会的なイメージのオンパレード。驚くべきはその今もなお新鮮さを感じるくらいの強烈な酸で、これはとんでもない良酒である。

普通、貴腐ワインなぞハーフで吞んでもお腹いっぱいになるものだが、これはこれ一本で食中~食後まで行けてしまうそんなワイン。こんなワインお金積んでも手に入らんわな。

うーん、今週は良いワインを沢山吞ませてもらってますな。幸せ、合掌。

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