2012年4月14日土曜日

四ッ谷酒造 兼八

珍しく余り呑み気の出ない今宵。昨日の呑みで酒に対する欲が満足させられたのか。

そう言う訳で、ビールを一杯呑み。いささかワイン用皿には合わないものの、頂き物の標題、兼八を。オン・ザ・ロックスで。

旨いが、それ以上杯は進まず。食を堪能して健康的に夜餐宴了。
こう言う夜もある。


2012年4月13日金曜日

ドイツ3兄弟と桜

満開だ!



去年も同じ場所で花見をした。南天満公園の桜。今年はかなり忙しく、飲み友達との酒席を設けること叶わなかったが、家人との別席花見酒は何とか。

昨日の残りのHESSEN王子と、宅のOTTES Lorcer Schlossberg Riesling Brut Sekt b.A. Rheingauを持参す。



弁当は家人が昨日から沢山仕込んでおったワイン用の肴たち。
先日飲んで旨かったOTTESのエントリークラスのゼクトを。前回のボーデンタールが激旨だったのに味をしめてのゼクトだったが、これはコンパクトな印象で華やかさには欠ける。
おちびの末っ子。
ただ、旨いのは旨い。何せ、外やし香りも8分ほどしか解らんので良いのである。

続けて、昨日の残りのHESSEN王子。これは見事に復活。
大変おいしい美酸とへたらないアロマ。素晴らしい。昨日呑まずで正解。

昼間から、特殊な形状のボトルワイン呑んでるからか、弁当が美味しそうからか、はたまた単に我々二人が目立つからかかなりの通行人に声をかけられる。

そうこうしている内に、HESSEN王子もなくなり、全然もの足りんなということで宅の酒庫に酒を取りに帰るのであった(歩いて2分の距離やし)。で、持ってきたのがこれ。また特級である。


最近ちょっと奮発しすぎよね。 SCHONBORN ERBACHER MARCOBRUNN riesling ERSTES GEWACHSE 05 シェンボーンのマルコブリュン リースリング エアステス ゲヴェクス05。
同じガウの特級やが。HESSENのそれとはかなり違う。大きくそして華やか。大輪の白い百合の花だな。二本空けての酩酊状態でもはっとさせられる佇まい。酸もアロマも美しい。社交的な長女の風格。


長らく宅の酒庫に眠っておった、ヴァイツェンの5L缶も出動。旨いじゃないか。これぞヴァイツェン。特濃だ。こうなってくると、既に一般の花見客とは明らかに異なるオーラが。人が集まってくる。全然記憶にないのだが、データを見ると見知らぬ人たちとの記念写真が一杯。。。

これだから、酔客は。。。

多分に漏れず、横で呑んでたおじ様3人との混合飲み会になり。この5L缶は大いに活躍。ワインは分からんし、美味しいとも思わんと安物スコッチを飲んでおられたおじ様たちに、シェンボーンをおすそ分け、何やこれ旨いなと言っていただいた。ただ酒は何でも旨いか。



オッソー・イラティーやらスティルトンやらチーズも食べつ。まあ、3兄弟空けたあたりから記憶は無いので。気づけば床の中であった。

毎度花見はこんな感じだ。去年も記憶なくして大変だったんだから、進歩が無いと言うかなんと言うか。でも素晴らしく旨い酒とあてに癒された一日であった。

2012年4月12日木曜日

HESSEN王子「バルス」と宣う

昨年末の過忙からモバイルでの筆入れが多くなり、それが生活リズムの一環になりつつある今日この頃。
元来私は大変な遅筆である。モバイルでの入力の場合、朝の通勤電車に乗っている実質20分の間が勝負となってくる。スマートフォンとは言え、画面は小さいし、相変わらずおバカな変換もされるし、DTの写真も添付して…(何より9割方酔いが残っている)寝惚け頭で推敲して、必然遅筆の私では入力できる文字数には限りが出てくる。

ただ、20分で書き上げる為に昨晩を思い起こし、半分靄のかかっている頭を回転させることで一日がスムーズに動くことは確かである。また、饒舌にならずに済むのも良い点だ。

まあ、文筆家でなし遅筆でゆっくり書いたからと言って人様にお見せできるような立派な文にはならないのだが。こうやって朝ゆっくりPCで筆入れできるのは気持ちが良いものだ。(誤植が多く緩慢で饒舌なブログになっている時は酔って夜中にPC開けて筆入れしている時である)

駄文の言い訳が長くなった。

さて、今宵は家人が色々と作ってくれていた。


しかして酒は、今日この時間から開けるには忍びないものばかり。で冷蔵庫に冷えていた家人のエントリー・リースリングのドライ。キリリと。



真ん中の皿にあるのは、家人が作ったという自家製ソーセージ。形成不良で不細工だが、クミンやら何やらスパイスが色々入っており滋味に溢れて旨い。買った肉をハンディーミキサーでミンチにしたものを捏ねて作ったらしい。リースリングとは兎も角も白にあう諸々。
で、醤油焼き筍とパダナのサラダ(ただのサラダに見えてしまうのが残念だが)がとてつもなく旨い!フルーツの目くるめく香りが。何これ?ときいて出てきたのが、これだ。


賞味期限が近いので、1990円が399円で売られていたものを買ってきたらしい。250CLで1990円とは随分お高い。トスカーナのオリーブオイル。宅で生食用に私用しているモンテグロッシのオイルより高いな。スプーンで一匙掬って食味する。旨い!パッションフルーツや青林檎、マスカットの香り。
これは素晴らしい。もう一匙飲みたくなる香味。これはワインに通ずるものがあるな。

このオリーブオイルの香味と醤油焼きの筍のシャクシャクする食感が口中で立体になっていく。


結局テンション上がって、三度目のPRINZ VON HESSEN のエアステス・ゲヴェクス05を。吹いていたので、まあこれならエエやろと言うことで。食い散らかした後の抜栓お見苦しくて恐縮。

このイエーズィーテンガルテン05は、やはり空中分解寸前のラピュタの城の様相。「バルス!」ってか…。

しかし、特級の骨格は残っており芯の香りは壊れておらず。時間と共に、やや復旧してきたような感覚も。明日復活の可能性を感じ、一杯で置く。何せ残りの1本はワイン好きな部下に進呈してしまったので、これがイェーズィーテンガルテンは最後の一本だ。



その後ドルチェ代わりのカルアミルク。リーデルOのシラーグラスなもんで、結構な量である。明日腹下しそうな…。

2012年4月11日水曜日

ビバ ベビ

敢えて帰宅が遅かった事を記す迄もなく、恒常化の深夜帰宅。

春とは言え朝晩はスプリングコートが必要な季節柄。だが今晩は蒸し暑さを感じる位の気温であった。

何時もの酒屋さんのs嬢のお使いものワインを頼まれていたので、其を届けての帰宅。何やら飴の塊を駄賃として頂戴す。

今晩は、マリー・ルイーズのセーブル・エ・メーヌ シュルリー10を。前回呑んだセーブル・エ・メーヌよりもアルコールは緩い感じ。収斂度合いはかなり高い。

今晩の一皿は、家人作先日のベビレシピ、蛍烏賊と筍のジェノベーゼソース和え。筍の灰汁抜き失敗したらしく確かにややえぐみは強め、ちょうど今宵の白の収斂とよくあう。怪我の光明というか、私は満足であった。

相変わらず白はすぐ無くなり、昨晩のDiel pinot noir 02の残glass1杯も併せ呑む。此は素晴らしい枯れ具合で美しい酸が現れた感。まだまだ葡萄由来の香りが立ち昇る。

明日も早いので、検証もそこそこに呑み上がった次第。





2012年4月10日火曜日

Diel pinot noir 02

今日も宅で仕事。外は20度。絶好の花見日和と言うのに…

そんでもって今晩は先ずはハウスワインの豪州泡から。蛍烏賊湯がいたものを酢味噌と一緒に。泡にもよくあう。

直ぐに無くなり2本目は、ラフォン・フルカの白を。青リンゴの香りが特徴的な白だった記憶が。最後に呑んだのいつだったか。駅色は緑がかっている。香りは…?あれ、こんなエキスの薄いワインだったか?静的な静かーなワインだ。特にコメントも出てこず、半分呑んで呑み上がり。

その後、まだ数本残っている気持ちの余裕で開ける予定では無かったものの、またディールのピノノワール02を抜栓。

途中コルクが割れ不吉な感であったが。
前回の内向的な感じとは異なり今回も前々回同様、素晴らしい。香りも色調も味も。梅昆布出汁のニュアンスと赤砂の枯山的色調が織り成す和風テイスト。御茶席だな。
良い熟成。まだまだ持つと思われる。

半分呑み上がりの予定が、我慢できずにglass一杯分残すのみの所まで呑んでしまう。若干呑みすぎ也。






2012年4月9日月曜日

TAKE6とAMODODA STELLENBOSCH 09

其処も彼処も花見花見の桜色。尻目に仕事の一日であった。疲れを癒すためでは全くないが長らく連れ添ってきたTAKE6がよい按配でステレオから流れている。

今宵は南アフリカはANWILKAの3rd wine。アモドーダ・ステレンボッシュ09を。最近ジョイント・ベンチャーのワイン多いが特段スーパーセカンド偏愛のコスの回し者ではない。ただ、コスのベンチャーワインはレベル高く価格安いものが多いので出現頻度は必然高い。



カベルネ・ソーヴィニヨン77%,メルロ14%,シラー9%のシラーがプティベルドに替われば、そのまま高額ボルドーGVの仲間入り出来そうなアッサンブラージュ。

バックレーベルに声高に謳われている様に、"Drink now to 2014"なるほど。こんなブレンド比率でもデキャンタージュ必要無いくらいに、早速甘く蠱惑的に我を誘うその態は蟻地獄気味。しかして何にせよ直ぐ呑み上がってしまうので、多分に漏れずデキャンタ。少しでもアドバンテージ、否リードタイムを稼ぐため。


ワイン呑み慣れで最近中々酔わんとは言え、流石にアルコール度数14.5度てどんだけ完熟葡萄よこれ。酔いの回りも早い。

今宵の皿は仕込入念なスペアリブ。種種の香草とスペアリブの脂の多重合唱。ワイン単体で呑めば鼻に付くCS香もスペアリブの野趣溢れる香りと良いマリアージュ。血の臭いと脂をCSの強いタンニンが中和してくれる。

肉に満足し、その後グラナ・パダーノにバルサミコクリームかけた即席ドルチェを作成。これにもアモドーダを寄り添わせ。本日酩酊の態で置筆也。

結局半分置いておくつもりの一本を呑了す。

2012年4月8日日曜日

ヘッセン王子05~四ツ谷酒造 兼八に至る道すがら

今宵は鍋。もしかしたら、今シーズンラストになるやも知れぬ。いや、そろそろ鍋の季節脱してもらわねば、商業は巧く廻らんであろう。春は春らしくぽかぽか陽気が肝要也。

春を切望しつつの、先日から間髪空けずのヘッセン王子のイエズス家の庭(はしょり過ぎやろ)EGを。
前回はヒートを感じるBTLであったが、今宵の特級BTLのこれは健全。2005erにしてデキャンテーションなしのグラスは若干気泡が見られる若々しさ。已然ペトロールとえぐみは感じるものの、圧倒的に酸やミネラルの広がりはスケールUP。特に残糖の高さは特筆に値する。それが良いか悪いかは別として。



今宵の豚鍋とよく合う(写真は昨晩のベビ触発奮起の家人アンチョビブロッコリーやが)。特に鍋中の鏑の特有のえぐみと食感が、ヘッセン王子と特級のマリアージュ。ワイン単体の求道も一つの道。しかしてワインの特性を咀嚼した上でのマリアージュ先行のワインはより一層高次な幸せに誘う。とつと感じる今日この頃。

ゆっくり変質を愉しむべしと、間にビールやら差し挟むも結局早々に呑みあがり。

その後酒仲間より、安く手に入ったのでとおすそ分け頂いた兼八をこの鍋に合わせて。ロックで。元来この酒は湯割りが素晴らしいと思っているのだが、酔いも手伝い既に体も温か、故にロックで頂く。正直湯割りの香味には劣るものの、氷に薄められることもなく兼八らしい甘味・香味に舌鼓を打つ。

焼酎に関しては紆余曲折を経て8割方、麦焼酎は兼八、芋焼酎は伊佐美しか飲まないさんちゃごと知っての敢えての贈り物、S氏に感謝。バックの雑誌は家人のカンペだな。久方ぶりの宅呑み焼酎、良い酔いにも感謝しつつ、合掌でやんす。