2012年4月20日金曜日

Ottes Lorcher Kapellenberg Spatburgunder trocken 08-2

夜半、帰宅時には雨が降り出していた。雨降りの夜によく見かける不思議な光景。二人が各々傘を差しながら手をつなぐ恋人達。しかもお互い結構大きな傘だったりする。

そんな不思議な光景を職場近く、そして宅近くみかけたものだから。徒然。

さて、そんなことはどうでもよい瑣末なこと。今宵は昨日に引き続き標題オッテス ロルヒャー カペレンベルク シュペートブルグンダー トロッケン08。


その前に、家人が2本で1500円と得意気に卓に置いていたヴェネトのシャルドネ2010年を。


水の如し。手前のサーモンのマリネの酸と鋭い酸が合。

香りがよく立体的、作品的なワインを日常的に呑むと失ってしまうものが二つある。一つは財布の中身。そしてもう一つは、このような"vino da tavola"(新EU法での呼称は単にvino、そしてこれはIGPに当るのだが敢えてひっくるめて)を呑んで得られる、感動。「水の如し」で終わってしまう。いかん傾向ね。

写真奥の鞘付きそら豆焼いたもの旨し。

手前のズッキーニのチーズ焼き旨し。

食に助けられながら、水の如し白は呑了。

で昨日の残り半分のオッテスを。うーん、やはり素晴らしい。ピノの二日目は廉価帯には難色示すもの多いが、これは開けたての時の甘い芳香がいい具合に薄れ、美酸が現れる。昨日より旨い。一口呑んでは思わず漏れる溜め息。ほぅ…と。こう言うワインならずっと呑んでいたいものだ。

が、美味しいのですぐ無くなってしまった。

1本半、結構な酩酊だが、家人が開けろと言うので(言い訳?)2本1500円の片割れスペイン・リオハのガルナッチャも抜栓。…濃い。濃すぎる。ローリングストーンズのあの曲名だな、ペイント・イット・ブラック。黒く塗れ。香りは濃いのだが口に含むと、ガルナッチャの甘さが不足しており、酸がきつく感じる。オッテスとの甘美な戯れがpaint it blackされぬよう、一口含んで本日は呑了也。


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