2012年4月16日月曜日

IMMICH-BATTERIEBERG BATTERIEBERG 10

ドイツ・リースリング・オタクの友人より、これは一呑の価値ありぜよとの推奨あり。今宵は昨日蛮勇で開けることの無かったその標題バッテリーベルグのバッテリーベルグの2010を。

エチケットがドイツらしからぬ可愛ゆさをかもし出している。アート出身の家人はこのエチケット(大友先生のAIKRAっぽいな)に触発されたか、何時も以上にワイン用あての創作に熱が入っておった。


手前がこの「天使と大砲」を慮っての、鯛とアサリのサフラン煮。懐かしい味わいでトマトの出汁も効いて美味しい。タイトルの白の為のメイン皿が早く出来過ぎたと早々に出てきたので、バッテリーベルグをグラスに注ぐ。


うーん、ボトルの形状に倣ってオーラの無い液色だ。香りもグレープフルーツ様のフレッシュさと老成の排反が共存。微発泡。不味くはないが、酸が先細ってミネラル突出。バランス…。同じ価格帯で買える、GGやEGとどうしても比較してしまう。

嚥下してもどこまでも広がるグレープフルーツワールド。

こりゃ、ちょっと置いとくべ。と、ヴェネトのスプマンテを開ける。


これも、ビール代わりだわい。980円の価値を見出せないまま呑了。



その後、珍しく生きた沢蟹など売っておったものやから買って唐揚にす。この食感が泡のプチプチとマリアージュ。

抜栓から2~3時間経って、一通り食事が終わりそうな頃にまたバッテリーベルグに戻って参った。
何ぞ合うものと呑みたいしということで、ドルチェは久々私が作る。スペインのバレンシア地方では定番のオレンジのシロップがけ。


家人の実家の庭で取れたと言う、ざぼん?のピールを砂糖水で煮込み、カットしたその果肉に乗せ上からトリプル・セックを振りかけたもの。標題白のグレープフルーツの綿の苦味から連想したドルチェである。自画自賛、旨いねこれ。微炭酸が抜け、本質の出てきたこのグレープフルーツワインによくあう。

なんのアテさえ間違わなければ、旨いワインではないか。酸がやたら少なくミネラルが先行する白でも併せるアテでこんな風に楽しめると再確認した今宵であった。マリアージュとは補完しあってこそよと。完璧なワインなんぞしょうもない。

ただ、少し冷静に考えると、やはりパーカーJrの95点未満はもはやありがたみの無い数字のなのやも知れぬ。wine advocateを購読している意味を再考しなければと感じた今宵でもあった。
同VTが92点。4000円近い価額のワイン。これなら2000円台でもっと旨いドイツリースリングを数十は挙げられるだろうに。

ただ、私より鼻も舌も効く家人は痛くお気に召したようで。別BTL検証の必要があるやも知れぬ。



結局、乱読ならぬ乱呑でこの後、以前から愛飲しているチリのAROMO Private Reserve Merlot 10も。一杯ずつ呑み、「今呑むには美味しくない」の一言でこれは止めて、最後のアペリティフ。カルヴァドス・コリンズをシェイクして本日呑みあがり也。


ワイン3本呑了とまではいかぬものの、飲みすぎやでこれ。

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