2013年4月27日土曜日

ヨーロッパ一周 アリカンテ・ランチ~アリカンテ・ディナー

午前中、タフな商談を無事終えて午後からは、陽気なイタリアーナ氏に晩までアリカンテの小ツアーに連れていただく。



ボチボチ歩いた後、ホテルのロビーで午後打合せ予定だった地元の弁護士兼教授先生、と市街でばったり遭遇したので、10分程道端会議をして、先生に何を食べに行くか聞かれたので、折角だしパエリアをと言うと、アリカンテ港の西の端の方にある、シーフードが美味しいので有名なレストランを紹介してくれたので、助言に従ってイタリアーナ氏と2人でその店に向かう。

RINCON DEL VARADERO。ミシュランガイドには載っていない銘店らしい。


店自体は、店の入口すら分からんような地味な面構えだが、なんしか確かに料理美味し。


ほんで以て、タパスのこの生牡蠣が絶品なんだ。日本の細長い牡蠣と種類が違って、亜鉛の含有量が多いのか、あの牡蠣独特の収斂味と甘味が強い。日本の海のミルク的な濃厚さとは、趣を異にして、レモン少々のみの味付けで、ピリリと舌がしびれる感じが病みつきもの。


好物のスカンピも選んでいただいて。日本でこんな立派なスカンピ食ったら、滅茶苦茶高いんやぞと、イタリアーナに説明しながら。


今回の旅中食した、ミニ・スクィッドのフリットの中ではベスト。
当然これらの、肴に併せるのは白ワインとなるんやが、リストざっと見てah! si!昨日行った、リスカルのヴェルデホがあるじゃない!ということで、MARQUES DE RISCALのヴェルデホを。


そんな高級なワインでもないけれど、これは丁度このランチにピッタリのセレクトだ。まあ、昼下がりのランチタイムにこれらの素晴らしき海産物と併せて、かつ私の好きな葡萄だから、というのもあるのだけれども。軽いシトラス、グレープフルーツ、メロン、榠樝、ユーカリ、気難しい顔して吞むタイプではないけれども、水の如しというのとも違う、そんな白。


で名物のシーフード・パエリャをアリオリと一緒に。うーん、結構スペイン料理は好きで食べてる方だと自負しているが、このパエリャはTOP OF THE TOPかも知れぬね。ちょっとだけ、オーバー・クックな感はあるものの、良い。往復20ユーロのTAXI代払って来た価値大いにあり。辺鄙な場所でまだツーリストに開拓されている感はなかったが、スペインの遅い昼にしては珍しく開店早々家族連れにて満席と言った様相であった。

パエリァ食した後は、イタリアーナ氏とアリカンテのセンター・シティを1時間位散策。ランドリーサービスを使用できずに、下着の替えを切らしてしまった私を気遣って、女性のランジェリーショップに引っ張っていくもんだから、ちょっと赤面してしまったが、ちゃんと男性用の下着も売ってるのね。


私同様ほとんど根無し草の態で、世界を転々としている氏は、晩は久しぶりに奥様孝行しなけりゃならないんだと言うことで、分かれて晩は私独り。街に出ようと思っていたが、かなりの暴風と、いよいよアレルギーによる咳とくしゃみによる肋骨の骨折が、痛風バリの激痛なのでおとなしくホテルのレストランで食事とした(実は渡欧前に損傷)。


鴨肉のステーキは中々美味しく、グラスで頂いたアリカンテの赤(ほぼ間違いなくモナストレル)は、特筆すべきものの無い凡庸なものであったが、鴨肉にかかっている甘酸っぱいソース(これも恐らくモナストレル使用のソース)とよく合って丸。

この後、メインバーに行ってカウンターに座るも、どうも大忙しの風のバーカウンタ内、2回オーダーして良いか聞くも、待ってくれと言われたので、渋々そのまま部屋に戻って、ミニバーを使用するにとどめたのであった。〆にマッカランを久しぶりに呑みたかったんだけどなぁ。

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