2013年2月23日土曜日

PIERRE DAMOY CHAMBERTIN GRAND CRU 1998

さて、半日会議仕事を終えて、晩は家人がまた行きたいということでベビでワイン会を。
と、その前に携帯とタバコNG、毎度の酒の奥田さんによって、何串かの串揚げとA-SD大瓶を2本で、迎撃準備。

ベビでは何時も通りお任せで。先ず一本は店から白を一本。
ベビのワインは、本当に外れ無し。「よい酒屋さんがついてるんですねぇ」と。
ルエダのヴェルデホ。ヴェルデホは、香高い白の好きな私の好物。グレープフルーツから始まり、月桂樹っぽい香りも。液色とは対照的に、味はまったりと濃厚で、かつフルーティー。
恐らく市価1000円台だと思われるが良い。店だし3000円台とのことなので、かなりの満足感ということ。

他にもアスパラや、烏賊や、諸々白向け皿の作品たちをいただき、本日のメイン赤をいただく。
ピエール・ダモワ・シャンベルタン1998。夕方抜栓した時は、かなり閉じて固く酸いい印象だったので、恥を忍んでデキャンタも持っていき、デキャンタージュしたものを頂く。


完全な暗紫色で、熟成を感じさせる色調は全く無し。
香りはミルキーで、思った程大地香ムスクの香は薄い、それでもやはり、シャンベルタンならではというべきか、黒系果実の諸々と、葉巻や黒胡椒、一貫して濃い強い印象。
口に含めばボルドーと見紛う、強烈なタンニン。一般的にフィネスのBRGだが、これはしなやかというより、責め立てるような男酒。ただ、やはりシャンベルタン特級にしては明らかに熟成が足りていない感が強く、またデキャンタで無理やり揺り起こしたものだから、時間経過とともにクルクル表情がかわる。
呑み出し非常に甘いと思った次の杯は、一気に酸がたったり。私の稚拙なデキャンタのお陰で、すっかりお目覚めが悪いようで。
それでも、やはり血を連想させる濃い強い酒質のシャンベルタンには、ある程度傅いて頂いたのであった。

マスターがこれが合うんじゃないでしょうかと、出していただいた茸達のリゾットは、このシャンベルタンと素晴らしきマリアージュを奏でてくれる。やはり、マスターは私の知っている料理人の中ではピカイチなのである。ここ以外に洋食を食べに行かなくなってしまっている最大の要因かな。


こういう肉料理も。

シャンベルタンはフィナーレで、更に酸が立って驚いたが(やはりまだ10年以上置いて吞むべき赤だった)、何とか無事至福の範疇で呑み切って、
最後の〆はボウモア・エスプレッソを。

ご機嫌でベビを後にして、いつも通りソースでお好み焼きを買って帰るはずが、何故か店内でホットバタード・ラムなど吞んでいる我々。シナモン・スティックがなかったのはちょいと痛かったかな。


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