2012年7月1日日曜日

BRAC MORGON LE CHENE DU PY 2009

今宵はまた家人パーティーということで、嗚呼きっと夜食は期待できんなと。呑むものはこれに決めていた。ボジョレ特級モルゴン。
※初級編脚注として。ヌーボーでは無い。


ボジョレ格付け級の中では最も男性的なMORGON。
その前に2日前のMESTIS BLANCO2011を呑む。

ふむ、これは先先日の印象よりはやや好転。青林檎(これは同じはずだ)、若干膨らみを感じるその他細かいニュアンス。風船ガム(青林檎。当然)的な、駄菓子な要素。前回は感じ辛かった花の香りは今回レンゲだ。味筋は八百屋の雛壇片隅に忘れられたグレープフルーツ。

まあ、でもここまでだ。これを仮に2日放置しても変化は無いだろう。ある意味ぶれないコアを持っている証でもあって、百の割合で否定することはできない。

で後、このスペインの白を片手に、標題めちゃんこ久しぶりのボジョレ特級を。


液色は、かなり濃い。とてもボジョレとは思えない。同価格帯のリジョナルBRGではまずない色調だ。MORGONやからこその密度濃い色合い。

一口目は、ダークチェリー。ボジョレにありがちな苺ドロップ・キャンディーは感じない。

濃いねぇ…。濃厚と芳醇と。スムース・タンニンと言わないまでも、タンニンの質は決して悪くない。

これは恐らく、私の中でボジョレに対して特に良いイメージ、良き先入観が無いからであろう。ガメの青臭い匂いと、高級ワインにありがちなカカオが同居する、不思議な世界をせいぜい2000円程で楽しめるのは優秀だ。2000円のBRGに、中々この感動は無かろう。



結局、家人が見かねて色々作ってくれて普段と変わらぬ今宵。

尚、今MORGON後半に差し掛かっているが、良い!くぐもったチョコレートを含んだスモーキーフレーバーが今は亡き「Jorker(煙草)」を彷彿とする。

何事も過度な期待は禁物。斜に構えつ、良き酒を待ちたいものだ。
さすれば、斯様な酒にもたまには出会えるというもの。

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