2012年7月5日木曜日

サヨナラ ORANGE ~ DIEL PINOT NOIR 2002

今宵も変なものを帰宅途中みた。暗闇の中、向かいから歩いてくる20代と思しき若い女性。なにやら、シューシュー言うている。ちょっと変な人かと思って、身構えた。と、すれ違い様、右手に持っているのが見えたんだが。何故かオロナミンC。しかも、えらい泡吹いおる。加えて、その泡吹いているオロナミンCをなおも左手で開けようと、スクリューキャップを捻りながら歩いてくる。その様は…鬼子母神…ならぬ…なんだ。少し恐怖を覚えて帰宅。

さて、今宵はこのあっつい中SUKIYAKIということで、これも開けること決まっていた、最後の最後の標題、ディールのPN2002。本当に最後だ。


しかし、スキヤキに合うことは今までの函買いディールの経験で了している(つもり)。


いざあっついスキヤキ開始。まず、迎撃体勢整えるべ。と氷部屋のぞくと、おぉぉぉぉぉい、なんで氷あらへんねん!!!角ハイが…、確かに角は冷凍庫、ソーダもキンキンやけれども、氷抜きの角ハイ飲んだら一気に家人ともども口数減る。

もうエエよ、ディール呑もうかと呑み始めると、だめだ、スキヤキ浸す卵の臭い倍増。ディールは後にしましょう。

仕方ないので、ワタクシ中座して横のヤジロベエ店長のコンビニに黒ラベル500mlとラガー500mlと氷を買いに参る。で、ようやく落ち着く(何でSAPPORO贔屓のヤジロベエがここにきてYEBISUを置いていないんだ)。


その後スキヤキも一段落着いて、本題最後のこれを。やはり、ピークは過ぎているものの、何度味わってもぶれずにオレンジ・ピールから誘われる、赤砂の枯山水。焚かれる練香の香りと、抹茶の香り、噛めば噛むほどの椎茸の出汁の香り。どこまでも和のテイストが強い。先程まで食していたスキヤキを鏡に映したごとき、砂糖の煮詰めた甘さや、肉汁を感じる麝香、椎茸の菌床が含む腐葉土の香り。卵でなく、別の出汁か何かに合わせれば、素晴らしきマリアージュだったのか。

1本4000円台の函買い、結構な出費ではあったがとても奥深きピノの世界に誘う道先案内人になってくれた、この彼女に最敬礼。


でも大丈夫。今日は賢く、半分BTL残してるから。モテナイ男は未練がましいのが常。

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