2012年7月6日金曜日

別れの杯 ~ a parting glass of DIEL 2002

ネタが命の芸人ではないので、今日は特に変な人に帰路出会わず。当たり前だ。その代わりに別の話。

私さんちゃごの顔は正対称である、左眉の上に小さな黒子がある以外ほぼ完全な正対称。証拠に自分自身で日常見る鏡の中の自分と、写真に撮られて見る自分の顔、全く違和感が無い。
この話を先日フランス人にすると、確かに貴方の顔は左右対称ずれが無いね、それは大変素晴らしいことなんだと誉め?られた。あとからフランス長い知人に聞くと、特にフランス人はシンメトリーを美と捉える傾向が強いのだとか。

さんちゃごが美しいかどうかは甚だどころか無茶苦茶怪しいが、今宵の杯は、そういう意味ではまさしくアシンメトリーのワイン。昨日の出会いと対峙してparting glass=別れの杯、ディールのピノ・ノワール2002だ。ピノ・グラスに1杯ずつ注ぐとボトル半分ちょうど無くなった。


昨晩の余韻は勿論、継承しているのだが、何より顕著なバニラ香。本来バニラ等のニュアンスはブーケとして樽香由来のものなのだが、これはどうも液に染み付いているのか、液の香りなのか非常に強力に一貫して香ってくる。まるでバニラビーンズをリッチに使用したケーキに苺と練乳がかかっているようなそんなまったりとして、優しくたおやか。アシンメトリー上等。




実はワインに入る前に角ハイと、魚介類肴を頂いていたが、ちょいとフライング失礼。


当たり前のように、ピノ半分ボトルで足りるわけもなく、ただここから酒庫の濃ゆいローヌ赤を開ける元気はなく、血迷ったか例の龍力純米ドラゴン・エピソード3を。普段好んで呑む、度数の高い生原酒でないのが余計に宜しくない。軽い軽いと、気づけばまだ抜栓後2日しか飲んでおらんのに、5合目に差し掛かっておるではないか。酩酊酩酊、今宵はもう寝ます。

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