2012年1月12日木曜日

万酒の長

久方ぶり実家への帰省。
3日休みが取れたものだから、久しぶりに岡山にある実家へ帰省。
新幹線でS黒ラベルを1本。

宅に到着して即座に準備していただいていたビールがわらわらと出てくる辺り、流石酒飲み一家。
あてに出していただいたハヤ(カワムツ)の一夜干焼きは抜群に美味い。是非分けて欲しい旨伝えたところ、数少なくこれが最後だと云う。道の駅で運が良ければ手に入る一品らしく、入手できれば送ってもらえる様約束とりつける。
宴開始ですがとんでもないピッチで次から次へと食事がでてくるもんやから、
美味しい肴の色々の撮影が残念全部飛んでます。
ビール3本いただいて、日本酒のみたいなということで、
みよ!天満戎のお参りの前に家の横の酒屋さんで二升仕入れた、黒牛の純米生原酒雄町60%23BYを抜栓。(これが重かったんだ、トロリーに大量の酒入れて帰省てどうなんでしょ)
日本酒はほぼ呑まないと言う父にも半ば強制的に注いで。
「お、なかなか美味いな。呑める」と
こんこん呑んで、「でも、なんかこれえらくきついな」
「生酒で度数18度ありますからねぇ」
「焼酎か…」
皆赤い顔しながら、それでも呑んでしまう美味さ。ただ、個人的な感想を挟むと
黒牛らしい芳醇の中の酸がやや弱かったような。
使用米雄町故か。ラベルと上の首かけの雄町100%と60%の矛盾が微笑ましい、やはり少量生産の証。
次に控えている朱玉の銘酒たちを慮って、黒牛は途中で切り上げ
ビーフシチュー登場に併せて両親の還暦のお祝いということで、さんちゃごコレクション
PERROT-MINOT VOSNE-ROMANEE CHAMPS PERDRIX VIEILLS VIGNES 09。帰省と同時にデキャンタしておきました。これは母へ。まだまだ若いVTでかつ男性的な作品やが、明るい母をイメージしてペロミノのVR。皆一様に懐かしいイメージが湧いてくるとのコメントは流石美食家集団というべきか。そう、VV(古木)ですから。
優良年の優良生産者が作るこのワインはBRGとは思えぬ黒さ、しかしてフィネスの極みを体感させてくれる素晴らしきものでした。デキャンタージュ早目にやっておいてよかった。
3時間前のデキャンタでもこの堅牢。しかしペロミノ独特の甘さは良く感じられました。そして、やはり香。薔薇の大輪を思わせましたね。
素晴らしい一本でした。


呑了後これは父へ。10年近く前、これはええ酒やと呑まして頂き、それを機に
酒の深淵な世界に踏み込んでしまった、父と私と酒をつなぐそんな因縁深き酒。
未だにあの時呑んだこの酒を超えるものには出会っておらぬな。
Ballantine's 30YO・万酒の長(少なくとも私には)とも
良い酒は本当に悪く酔わぬもので、ほぼほぼ1本弱呑んでしまいました。4時前だ。強すぎる父と指しつ指されつもうすぐ朝と。最後の方にリチウム花火がなんやかんやと、言うてはりましたな。
見れたのかしら。

0 件のコメント:

コメントを投稿