2013年3月26日火曜日

世界一周 ~ OPUS ONEと言う在り方


まぁ、なんとなく察しがついている方もいるらしいですが、今日はNAPAに来た理由のOPUS ONEを表敬訪問。こんな、備忘ログを毎日読んでいてくれる方がいらっしゃると言うのが、何とも面映ゆい感じですが、今日は期待に応えられるかもしれませんな。


ゲートから見たワイナリーまでの形状がワイングラスを見立てていて、上の金属に見える灰色部分もレッド・ツリー。石と木に拘ったつくりと。
Invitationルームに通され、社長のDAVIDを待つ間OVERTUREでおもてなし。うーん、美味い。


かなりの密植。適度なストレスはワインにも人間にも必要。

ワインに薀蓄の一つも持っている人間なら、誰でも知っているヴィティス・ヴィニフェラの接木だが、こうやって実物を見た人間は少ないかも。


コルクの全量検品で、ブショネリスクを徹底排除。OPUS ONE抜栓して、ブショネはつらいものね。

整然と美しき、1年目CAVE。


で、caveを見ながらOPUS ONEの試飲。やはり、先ほどのOVERTUREとは明らかに違う構造のワインだ。まず09から、最近で行くと05に次ぐ両年。


濃密で粒の整った美しい液質。スワリングすると、グラスが深い柘榴石色に染まるくらいの色調にもかかわらず、粘性はそれほど高くない。香は非常に複雑。CEO前にして、語るのが憚られると告げると、一番うれしい反応だと。私の代わりにテイスティング・コメントをくれるようにお願いすると、黒系果実、ヒント、丁子、モカ、溶け込んだ樽香、永続しそうな余韻、口蓋でワインのフレーヴァーが球体を作ってそこに様々な要素が集まっていくイメージ、甘味・酸味・タンニンのベクトルが拮抗して素晴らしいバランス、ブラー・ブラー・ブラーと。

万国共通だが、何故かCEOがコメントするとやたら説得力が強いのは当たり前か。
あと、このフェミニンな09とは対照的にマスキュリンな06を。

06に関しては、厳しかったこともあり、どこか09よりも人間味のある、ワイン。ただ、タンニンが強調され、少々とっつきにくい印象も。比較試飲すると、違う性格のワインであることがよくわかる。
1時間近く、テイスティングしながら昨今の日本におけるOPUS ONE市場の話等して、その後、CEOと共に近所の行きつけレストランへ。


04・08で迷った末、04を。先ほど呑んだ09をコンパクトにした感じだ。それでもやはり、目立つのが粒ぞろいの液質。もともとデキャンタを必要としない設計のワインだけに、開けたてから美味い。

昼から少数でOPUS ONEを一本開けて、ご機嫌でワイナリーに戻る。私がOVERTURE(OPUS ONEでしか基本は買えないことになっている。巷で出回っているのは転売ワインだ)を買いたいのでと、申し出ると、いや差し上げますよと、気前よくCEOサインまでしてくださって、お土産としていただく。私以外の2名も、過去数度来てるけど、購入した人間は居ても、もらった人間はさんちゃご君が初めてだねとのこと、何を気に入られたのやら。

まぁ、そういう訳でOPUS ONEでVIPおもてなしを賜り、NAPAを後にしたのであった。

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