2012年12月16日日曜日

GEBIETS-WINZERGENOSSENSCHAFT DEUTSCHES WEINTOR EG TROCKENBEERENAUSLESE 1976er

未だにドイツワインのエチケットの解読は困難である。
今日は、長野から帰ってらっしゃった隊長がしこたまワインを家から持ってきてくださった。


保管状態も良くないし、多分駄目だろ、とこれを開けることとなった。グラスに注げば、ルビーポートかと思うほどの茶褐色。皆一様に液色見ただけで、駄目か。と思ったが、いやいやなんの素晴らしき芳香。結構ヒートが入ってしまっているのは否めないが、フレッシュさを感じさせるくらいの美しい酸が残り、マドレーヌを思わせる糖蜜を焼いた味が混然一体。
いやぁこれは素晴らしい。溜息つきつつ、ここでこんなワインを飲めたことに感謝。

なんでも、ドイツ在住長い隊長が、1980年ごろ皇族が訪独した折に、宮中晩餐会で供されたものと同様らしく、20世紀最良ともいわれる1976年のトロッケンベーレンアウスレーゼがどうしても欲しく、購入したとのことだった。当時200マルクだったということだから、今の貨幣価値に換算したら、DRCが買えてしまったりするのかしら。



後に続けて、鍋とブラッククィーン。

このブラッククィーンは、やたらと過抽出で、渋さと酸だけが増強された歪な味わい。



0 件のコメント:

コメントを投稿